都立入試社会 正答率の低い問に答える

[2025年12月30日 更新]
都立高校入試の社会は難しい。
平均点も他教科と比べて低め。
最近5年間の平均点は5教科で最低です(最高はもちろん国語)
<過去記事:都立高校入試 平均点2025年度(2003年度以降すべて)

ということは、差をつけるなら社会と理科で点を取れるようになればいいってこと。
特に正答率50%前後の問題を取り切ることが肝要です。

◆正答率29%、解ける?
上記の問題は2024年度の都立高校入試で実際に出たもの。
A~Dから1つ選び、ア~エからも1つ選ぶ。完答で5点。
解いてみませんか?

国会では国の予算の使途や財源について合意を図るため,予算案が審議され議決されている。
とあるが,次のⅠのグラフは,1989年度と2021年度における我が国の一般会計歳入額及び歳入項目別の割合を示したものである。Ⅰのグラフ中のA〜Dは,法人税,公債金,所得税,消費税のいずれかに当てはまる。Ⅱの文章は,Ⅰのグラフ中のA〜Dのいずれかについて述べたものである。

Ⅱの文章で述べている歳入項目に当てはまるのは,ⅠのA〜Dのうちのどれか,また,その歳入項目について述べているのは,下のア〜エのうちではどれか。(2024年度 東京)

 歳入の不足分を賄うため,借金により調達される収入で,元本の返済や利子の支払いなどにより負担が将来の世代に先送りされる。
 給料や商売の利益などに対して課され,主に勤労世代が負担し,税収が景気や人口構成の変化に左右されやすく,負担額は負担者の収入に応じて変化する。
 商品の販売やサービスの提供に対して課され,勤労世代など特定の世代に負担が集中せず,税収が景気や人口構成の変化に左右されにくい。
 法人の企業活動により得られる所得に対して課され,税率は他の税とのバランスを図りながら,財政事情や経済情勢等を反映して決定される。

                               参照:都教育委員会Webサイト

ヤマカンで選べば正答率は1/16、6.3%なのでほぼ当たりません。

まずⅡの資料
「間接税」「段階的に引き上げられた」というヒントで、消費税だということは判明します。

難しいのは資料Ⅰのグラフ。
資料Ⅱから「2021年度は20兆円を超える」とあるのでA、C、Dに絞れます。
とは言えDは40兆円を超えるのでちょっとデカすぎ。AかCかに絞れるでしょう。

歳入額を計算すると、
A 1989年…21億 / 2021年…21億
C 1989年…3.3億 / 2021年…22億
D 1989年…7.1億 / 2021年…44億

ここでAが消え、正解が導き出せるわけです。

消費税が1989年に始まったのは我々の世代なら体感しているわけですが、今の中学生は生まれた時から消費税があったわけです。

なお1989年は
・昭和天皇崩御により平成がスタート
・ベルリンの壁の崩壊
・天安門事件
などがありました。