都立入試社会 太平洋戦争、知らなくても解ける。でも知ってたら楽勝

[2025年4月18日 更新]
8月15日は終戦記念日。
日本人として忘れてはならない日だ。
なおアメリカ、フランス、ロシアは終戦の日を1945年9月2日としている。日本が降伏文書に調印した日である。

◆都立入試では出ない
都立入試では太平洋戦争について、ポツダム宣言、原爆投下、沖縄戦、真珠湾攻撃など直接の出題はない。
ただし、それを知っておけば解答が容易になる問題もある。

2010年度入試では
岩手、富山、長野、広島県の都市を、特色が書かれた文をヒントに当てる問題があった。

○三角州を中心とする平野には,県庁が所在する市街地が広がり,分流する河川沿いの一部には,水辺と一体となった公園が整備され,人々に親しまれている。

○第二次世界大戦で受けた大きな被害を克服して,機械類などの生産が盛んに行われるようになり,中でも自動車産業は特色ある技術で発展してきた。

これはどこのことか分かるだろうか。

「第二次世界大戦で受けた大きな被害」は原爆投下のこと。
太平洋戦争下の状況を知らなくても解けるが、知っておいた方がいいに決まっている。

1945年
8月6日 広島に原爆投下
8月9日 長崎に原爆投下
8/15日 終戦

これは受験勉強というより、常識として知っておいてほしい。

自動車産業はもちろんMAZDAのこと。
自動車メーカーの工場がある場所は覚えておくといい。たった5つだ。

TOYOTA 愛知県
NISSAN 神奈川県
SUZUKI 静岡県
MAZDA 広島県
SUBARU 群馬県

これらがヒントになって答えられる問題がある。

なお日中戦争の最中の国家総動員法は、都立入試で出る。
最近だと2020年度入試で、1910~1933年に起こったことを四択で選ぶ問題があった。

ア  国家総動員法が制定され国民への生活統制が強まる中で,東京市が隣組回覧板を10万枚配布し,毎月2回の会報の発行を開始した。

イ  官営の製鉄所が開業し我が国の重工業化が進む中で,義務教育の就学率が90%を超え,国定教科書用紙が和紙から洋紙に切り替えられた。

ウ  東京でラジオ放送が開始されるなど文化の大衆化が進む中で,週刊誌や月刊誌の発行部数が急速に伸び,東京の出版社が初めて1冊1円の文学全集を発行した。

エ  廃藩置県により,実業家や政治の実権を失った旧藩主による製紙会社の設立が東京において相次ぐ中で,政府が製紙会社に対して地券用紙を大量に発注した。

国家総動員法は1938年施行なので、太平洋戦争よりちょっと前。

教科書が洋紙になったのは1903年から。 参照:ミツカン 水の文化センター

ラジオ放送開始は1925年、テレビ放送は戦後1953年から。
廃藩置県は明治時代になってすぐの1871年。
正解はイ。
正答率54.6%と易しい問題ではなかった。

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