[2025年9月6日 更新]
今回は都立社会のマークシートの変遷を見ていく。
最近はマークシート形式の問題がどのくらい出されているか。マークシート導入の2016年度以降のデータを並べる。2015年度は比較のため載せた。
◆大変革
結論から言うと、マークセンスになって大きく変わったのが国語、社会、理科。
国語は記述が減り簡単になった。
社会と理科は四択問題が減り、より難しくなった。
マークセンス | 四択問題 | |
2025 | 85点 | 45点 |
2024 | 85点 | 30点 |
2023 | 90点 | 50点 |
2022 | 90点 | 40点 |
2021 | 90点 | 40点 |
2020 | 90点 | 45点 |
2019 | 90点 | 40点 |
2018 | 90点 | 55点 |
2017 | 85点 | 55点 |
2016 | 80点 | 80点 |
2015 | – | 75点 |
表中央の「マークセンス」は100点満点のうち、マークで答える問題の得点を示す。
表右の「四択問題」は マークで答える問題のうち四択1つだけの得点を示す。
2015年度までは3/4くらいが、ただの四択問題だった。
マークセンス導入の2016年度はほぼ同じ割合だったが、そこから年々ただの四択問題は減り、2019年度にはたったの40点分になった。
だが記述問題が増えたわけではない。
「誤採点を減らす」のがマークセンス導入のきっかけなのだから。
どう変わったかは解答用紙を見れば一発で分かる。下を見られよ。
2016年度

2021年度

参照:都教育委員会HP
2021年度の大問2、問1は四択問題2つとも正解で5点。あてずっぽうなら確率は1/16。
問2は4つの国それぞれに当てはまる特徴を4つの選択肢から選ぶ。完答で5点。あてずっぽうなら確率は1/24。
まぐれ当たりがそうそう出ないようになった。
ただの四択問題が減った2019年度は、そのせいもあってか平均52.7点。2003年度以降で2番目に低い。
2024年度、ただの四択問題が激減したが平均点は55.6点とそこまで低くない。
内容がそこまで難解ではなかったからだろう。
◆2026年度も同じ
最後に私の予想。
来年度もただの四択問題は10~11問、40~45点分。
分かっている者だけが点を取れる形式だろう。社会の受験勉強、特に地理歴史は夏休みにほぼ完成させねばならない。2学期は詰め込んだ知識を確認する期間。悠長なことをしてる余裕はない。
正しく学習してもらいたい。
◆スマイルゼミ◆中学生向け通信教育
無料の資料請求で、
「高校入試によく出る重要単語・用語・公式集」
「内申点の仕組み」
がもらえます。
入会の必要はありません。