都立高校入試理科の法則<5> 大問6では何が出るか

[2025年11月1日 更新]
都立入試理科の最終問題、大問6は物理分野。
過去問対策の一助として、過去の出題傾向をお伝えします。
結論は「毎年交互に出る」

◆大問6 過去18年の出題傾向

年度出題内容
2025電流と磁界
2024運動とエネルギー
2023電流、電力量
2022運動とエネルギー
2021電流と磁界
2020電流、発熱量
2019運動とエネルギー
2018電流と磁界
2017運動とエネルギー
2016電流
2015運動とエネルギー
2014電流と磁界
2013運動とエネルギー、ばね
2012運動とエネルギー
2011電流
2010運動とエネルギー
2009電流
2008運動とエネルギー、ばね
2007電流
2006運動とエネルギー
2005電流と磁界

ご覧のとおり中2で学習した「電流」と、中3で学習した「運動とエネルギー」
このどちらかが出ます。
傾向は、
・ほぼ交互に出題される
・「電流と磁界」は連続で出ない(例外は2度あり)

大問6で出ない方が、大問1か2で出されます。
「電流」と「運動とエネルギー」の両方が出題されない年度は、少なくともこの20年間ではゼロ。

2021年度はコロナ禍のため「力学的エネルギー」が範囲から除かれました。
そのためか大問6は2年連続で電流。
大問1で作用・反作用の2力について出ています。

3年連続で同じものは出ないので、2026年度都立入試は間違いなく運動とエネルギーが出るでしょう

磁界がらみが1回おきに出ているので、2025年度は磁界が出る可能性が高い。

◆正答率は低めだが
「電流」と「運動とエネルギー」、どちらも計算問題があり、苦手意識を持つ受験生も多い。
が、難しい問題だけではなく正答率50%前後の問題もあります。
はなから諦めず、取れる問題を見つけられるようにしましょう。

例えば過去9年の大問6の正答率は

2025年度
問1 41.6%
問2 45.6%
問3 36.9%
問4 35.1%

2024年度
問1 47.3%
問2 49.4%
問3 58.3%
問4 41.3%

2023年度
問1 53.4%
問2 45.7%
問3 23.2%
問4 69.3%

2022年度
問1 68.1%
問2 46.8%
問3 64.9%
問4 56.4%

2021年度
問1 31.7%
問2 22.5%
問3 27.8%
問4 1.5%

2020年度
問1 グラフ70.2% / 電流58.3%
問2 37.5%
問3 36.6%
問4 72.3%

2019年度
問1 58.4%
問2 36.6%
問3 58.7%

2018年度
問1 70.4%
問2 作図61.7% 理由49.6%
問3 35.5%
問4 41.7%

2017年度
問1 21.8%
問2 65.8%
問3 23.3%
問4 26.2%

2021年度は難しすぎ(2003~2024年度で最低平均点を記録した)

正答率が50%を超える問題が1~2問は出る。それを見抜くための勉強をすればいいのです。

◆過去問を解けば傾向は分かる
すでに過去問題は買ってあるはず。
おすすめの過去問題集はここを読んでください。
ほぼ一択だが。

<過去記事:2026年度受験 都立高校 過去問題集 これを買おう