[2025年3月25日 更新]
過去2010~2025年度の都立高校入試で「鉱物を問う問題」は出されていない。
Vもぎでは頻出なのだが、都立入試では出題されていないのだ。
とは言え、次も出ない保障はない。今回は「覚えるべき鉱物」を教える。
◆「石英」と「長石」のみ覚えよ
結論から言うと、無色鉱物の2つだけ覚えておけばいい。
これらを多く含む岩=白っぽい岩 と考えれば、Vもぎならすべて解ける。
中学校の定期テストなら、有色鉱物・無色鉱物とも覚えなければならないが、都立入試ではそこまで覚える必要はない。
教科書に載っている有色鉱物は
・黒雲母
・角閃石
・輝石
・橄欖(かんらん)石
・磁鉄鉱
流紋(りゅうもん)岩や花崗(かこう)岩には黒雲母が含まれているが、無色鉱物の割合のほうが大きいので白っぽい岩である。
黒雲母の”黒“という文字に惑わされないように。
当然、出題者側は間違えさせるように問題文でリードしてくる。注意せよ。
◆おまけ 覚えるべき火成岩は3つ
都立入試においては
火山岩=安山岩と玄武岩。玄武岩の方が黒っぽい →斑状組織
深成岩=花崗岩。白っぽい。→等粒状組織
と考えていい。
日本国内でよく見られる火成岩だからだ。
Vもぎでも同様である。
◆2020年度に出た
上記の記事は最初、2019年10月に書いたものだが、2020年度の都立入試大問1でこの問題がズバり出た。

参照:都教育委員会HP
「石英と長石が無色鉱物」と覚えていれば、有色鉱物はそれ以外と答えられる。無論、カンラン石が有色鉱物だ。
図2から斑状組織だとわかるので火山岩。よって火成岩は玄武岩だと分かる。
有色鉱物が多いというヒントだけでは答えられないが、知っておいて損はない。
2023年度にも、スケッチから花崗岩、玄武岩どちらかを選ぶ問題が出た。
「白っぽい」「黒っぽい」と問題文に書いてあり、一瞬で黒っぽい火山岩が玄武岩だと答えられる問題だった。
2025年度は火山岩と深成岩の違いを答える問題が出たが、鉱物について言及はなかった。