[2025年3月30日 更新]
私はネット上の情報は、ウソばかりだと思っている。
ちょっと言い過ぎた。
「裏付けのない、書いた者の主観・感想をさも事実のように表している」ものが多いと思っている。
例えば2010年2月の都立入試後、「Yahoo!知恵袋」に以下のような投稿がある。
一部を抜粋した。
正式には5月に平均点は発表されますが,知恵袋で都立 平均点
と検索したら、塾の先生に教えてもらった人がいるようです。
5教科267だそうです。
今年の傾向は難しかったようです。ですから、あなたは自信を持っても大丈夫だと思いますよ。
この登校をした人に悪気はないのだろう。
だが気づくだろうか。文末が「ようです」「だそうです」「思いますよ」
すべて推量である。
確固たる事実は1つもない。
平均点267って何?確かに2010年は5月に平均点を発表したが実際の平均点は286.5点だったよ。
そもそも2003年度以降の都立入試で、平均が280点を下回ったことなど一度もない。
その塾の生徒の平均点がその点数だったんだろうかね。母数が100名いたとしてもあてにはならない数字である。
こういったものがネット上にはうじゃうじゃある。
◆人は自分が信じたい情報を信じる
ある本を読んで気づいたのがこれ。
「自分だけは大丈夫」「まさかそんな悪いことにはならない」
火事や津波などで亡くなった人の中には、こう考えて非難が遅れた人もいる。命からがら助かった人でもそう証言している。
相場で大損する人も同じ。「こんな円高が続くわけがない」「株価はじきに戻るだろう」何の根拠もなく、信じたい情報だけを信じているのだ。
皆さんは情報の出どころを調べ、疑った方がいい。
悪気なく間違った情報を流すこともある。私も100%正しい情報だけ伝えているとはいいがたい。
そもそもこのブログは私の趣味としてやっているものなので、信じようが信じまいが読者諸氏の自由。私は思っていること、知って欲しいことを書くだけ。原稿料など1円ももらえない。
むろん私も好き好んでデマを広めるつもりはない。
でも、皆さんは「都立に入る!」も疑ってかかるくらいで丁度いい。