[2025年5月10日 更新]
都立入試数学で、マークシート形式の問題がどのくらい出されているか、マークシート導入の2016年度以降のデータを並べる。2015年度は比較のため載せた。
◆四択は減少傾向
マーク率 | うち四択 | |
---|---|---|
2025 | 45点 | 20点 |
2024 | 45点 | 10点 |
2023 | 50点 | 10点 |
2022 | 45点 | 5点 |
2021 | 45点 | 5点 |
2020 | 45点 | 10点 |
2019 | 45点 | 15点 |
2018 | 45点 | 20点 |
2017 | 40点 | 15点 |
2016 | 35点 | 15点 |
2015 | - | 0点 |
左の「マーク率」は100点満点のうち、マークで答える問題の得点を示す。
右の「うち四択」は マークで答える問題のうち四択1つだけの得点を示す。
国語と違い、年度によって出題形式が違う。毎年のように試行錯誤しているのだろう。
2022年度まで5年間はマークセンスが45点で固定だった。四択で正解できる問題は少しずつ減っている。「全く解けなくても25%の確率で正解する」ということを防ぐためだろう。
四択問題が4つ出された2018年度の平均点は、2003年度以降で最も高い66.5点。「解けなくても勘で正解した」点が積み上げられたからだ。
◆マークシートも工夫している

参照:都教育委員会HP
これは2020年度入試の大問5。
問1は三角形の面積を根号を使って答える形式。
当たり前だが√の中である「こ」には2,3,5,6,7しか入らない。
0,1,4,9なら根号は不要だし、8なら2√2になるから不適。
大学入学共通テストと似た形式だ。
桁数というヒントはあるが、四択と違いまぐれではまず当たらない。
2021・2022年度入試では、ただの四択問題は1問だけ。
理科、社会も「まぐれで正解しない選択方法」になっている。変わっていないのは国語くらいだ。
真面目に解いた人だけが正解できる仕組みなので、よい傾向だと思う。
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