スマホとのつきあい方について本気出して考えてみた

[2025年6月29日 更新]
中学生諸君に言ってもピンとこないかもしれないが、時間は有限である。

キミが中学生として過ごせる残り時間は決まっている。中学3年生なら約3170時間だ。

人生の残り時間も決まっている。あらかじめ知ることはできない。だが確実に残り時間は減り続けている。
時間だけは同級生を見回して、全員が同じだけ持っているものなのだ。

その時間をどう使うか。これについて今日は考えてもらいたい。

◆二度と戻ってこない
失ったものの多くは取り返しがつく。
カネを失っても同じ金額を取り戻すことは可能だ。
ある人からの信頼を失っても、また信頼してもらえるようにすることは不可能ではない。

だが失った時間を取り戻すことはできない。老いも同様である。
こういうものを不可逆性という。

樽いっぱいのワインにコップ一杯の泥水を入れると、樽いっぱいの泥水になる。この樽から泥水を取り出すことはできない(不可逆といいます)

時間はカネよりも貴重なものだと考えてもいい。
時間を費やしてカネは手に入れられる。アルバイトがそのいい例。

だがカネを出しても時間は戻せない(カネを使って時間を節約することはできる。タクシーに乗って早く着くとか)

◆まずスマホ
まず、キミは24時間をどう過ごしているか。見返してみよう。

絶対に削れない時間。例えば睡眠や用便、学校に行っている時間は自分でコントロールできない。
睡眠時間を削って時間を確保は可能だが、お薦めしない。

食事時間、入浴時間はいくらかでも短縮はできるだろう。
毎回45分間の入浴をしている人が5分短縮すれば、年間で30時間も浮く。
10分短縮なら倍の60時間以上も時間が作れる。

「風呂に何分入るか」を考えていない人間があまりに多い。例えば風呂好きで「どうしても1時間は風呂に入りたい」と考えているのなら別に構わない。人生で何を重視するかは人による。その人の生き方の優先順位で入浴が上位なら、そこに時間を使うべきだ。

ただ多くの人はそうではないだろう。「何となく風呂に入っている」のではないか。それは時間の浪費でありもったいない。今日から入浴時間を計ってみよう。まずいことになりそうなら止めればいいだけ。リスクはない。

次はスマホやタブレットの利用時間。
これを見てほしい。

参照:内閣府 子供・若者白書について

中学生の半数以上が、毎日3時間以上もネット利用している。
3時間以上なので、時間かもしれない。6時間かもしれない。

多くは動画閲覧やソシャゲーだろう。tiktokやLINEなどのSNSもあるだろう。株取引やFXではないと思う。

ではその時間。本当にそれをやりたいと思って費やした時間なのだろうか。そうならば問題ない。キミの時間だ。

ただ「何となく動画を見ていた」というケースがあるだろう。別にやりたくもないけどゲームしてた時間も少なくないだろう。

そういう時間を整理すれば、時間は作れる。
その時間、他の有効な使い方がないだろうか。

お薦めの手段は、スマホを手に届くところに置かないだ。手元にあったら用もないのに見てしまう。

中学生のキミに緊急の電話はそうそうかかってこないだろう。すぐに出られなくてマズい状況は考えにくい。

自分のいる場所から5m離すだけでも効果がある。取りに行くのは面倒だからね。特に勉強中はスマホが手元にあるメリットはほぼない。調べものは電子辞書でやった方がいい。

これはぜひ試してみて欲しい。
繰り返すがリスクはゼロ。カネもかからない。時間だけが節約できる。
やらない理由ある?

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