校長会調査から倍率の上がる都立高校 旧1~3学区

[2024年1月10日 更新]
2024年度の校長会調査(正確には都立高校志望予定調査という)の結果が発表された。この調査は2023年12月時点での中学3年生の志望先を各公立中学校で集計したものだ。

最新の2024年度の数字は、新教育(Wもぎ)のサイトが見やすいだろう。

2024年度 都立高入試 東京都校長会「志望校予定調査」による最新合格基準|新着情報|高校受験情報の新教育SchoolGuideWeb

今の時点ではもちろん、2月の一般入試出願時に倍率は大きく変わる。
それほど気にしなくていい。

過去の傾向では、倍率の高い高校は倍率が下がっている

今回は2023年度の校長会調査と、一般入試応募倍率を比較してみよう。
青数字は、校長会調査より応募倍率が下がった高校だ。
繰り返すが表は昨年度、2023年度の数値である。

◆旧1学区

学校名校長会一般応募倍率
日比谷1.642.29
小山台1.361.51
三田1.651.71
雪谷1.511.86
田園調布1.872.06
大崎1.291.50
八潮0.791.03
大森0.510.48
蒲田1.271.53

下がったのは大森のみ。

2024年度の校長会調査でも0.44倍。全日制普通科でワースト3位である。

まず、一般入試は全入だろう。

日比谷は2024年度の校長会調査が1.37倍。過去13年間で最も低い。

小山台も2024年度の校長会調査が1.10倍。過去13年間で最も低い。

◆旧2学区

学校名校長会一般応募倍率
戸山1.741.94
青山1.792.01
駒場1.601.60
目黒1.832.15
広尾1.812.26
松原1.191.53
桜町0.931.25
千歳丘0.701.06
深沢0.600.83

校長会調査より下がった高校が1つもない。

戸山、青山はもとより、もともと高い倍率の広尾、目黒も上がっている。

戸山高校の2024年度の校長会調査が1.60倍。

こんなに低いのは2017年度(1.54倍)以来。なお2017年度の応募倍率は1.81倍まで上がっている。

広尾高校の2024年度の校長会調査が1.92倍。13年連続で校長会調査では男子より女子の倍率が高かった。今春も同じだろう。

男女別定員は無くなるので、女子の合格者が多く入りそうだ。

◆旧3学区

学校名校長会一般応募倍率
西1.561.83
豊多摩1.601.94
井草1.281.62
石神井1.991.92
武蔵丘1.461.96
鷺宮2.222.07
杉並1.111.50
練馬1.101.24
光丘0.650.84
田柄0.540.56

校長会調査より下がったのは2校。

鷺宮高校の2024年度の校長会調査が1.63倍。珍しく低い。だが実際の出願倍率はもっと上がるだろう。

田柄の不人気は止まらない。

2024年度の校長会調査でも0.42倍。全日制普通科でワースト2位である。間違いなく一般入試(分割前期募集)は全入だろうね。

旧4~6学区については明後日のblogで。