[2022年2月7日 更新]
2月2日、都立高校推薦入試の結果が発表された。
普通科(単位制を除く)の合格率は
男子 2.7倍
女子 3.2倍
なお過去6年の数字は
男子
2021年度 2.9倍
2020年度 2.7倍
2019年度 2.6倍
2018年度 2.8倍
2017年度 2.9倍
2016年度 3.0倍
女子
2021年度 3.6倍
2020年度 3.3倍
2019年度 3.3倍
2018年度 3.5倍
2017年度 3.6倍
2016年度 3.7倍
昨年度は男女とも高めだったが、今年は落ち着いた。
女子は過去7年で最低である。
では都立人気が下がったかというとそうではない。上位校は変わらず人気がある。
下位校に受験生が集まらなくなったのだ。
2017年度→2022年度で比べてみる。
男子
日比谷 3.09→3.06
戸山 2.38→4.03
青山 3.86→5.93
三田 2.83→2.81
八潮 2.18→1.29
深沢 1.42→1.35
田柄 2.18→0.78
葛西南 1.97→0.79
女子
日比谷 4.40→3.87
戸山 3.15→5.23
青山 8.15→9.62
三田 3.93→4.50
八潮 2.50→1.64
深沢 3.73→1.05
田柄 2.30→1.81
葛西南 2.04→1.83
田柄、葛西南なんて男子は全入(受験者全員が合格)だ。
「都立底辺校に行くくらいなら、私立の方がまし」と考えるようになったのだろうね。
無論、2020年からの「私立高等学校授業料の実質無償化」の影響だ。
◆定員を増やした商業科は
今年度、商業科は推薦入試の定員を30%→40%に増やした。
※第三商業高校のみ20%→305
定員が増えたことで倍率は下がるかと思いきや、昨年度より上がった学校もある。
第一商業 1.37→1.63
第三商業 1.40→1.69
第四商業 1.21→1.30
の3校だ。
とは言え、2017年度は
第一商業 1.90
第三商業 3.17
第四商業 3.61
だったのだから、やはり成績下位層は私立に流れているのである。
一般入試の定員は減ることになるので、第一商業、第三商業あたりはちゃんと倍率が出るのだろうね。全入よりはずっといいことだ。