[2023年2月15日 更新]
都立高校一般入試の最終応募倍率が出た。
あとは入試当日の欠席者が出ることから、実倍率は普通下がる。
上がる可能性が1点あるが、その1点は後ほど説明する。
今回も23区の普通科に絞ってお話しする。
◆願書差し替えで倍率が上がった高校
男女ごと、上位10校を上げる
男子
向丘 1.23→1.41
本所 1.22→1.36
千歳丘 0.91→1.03
深沢 0.89→0.99
南葛飾 1.12→1.20
葛西南 0.87→0.95
雪谷 1.92→1.99
小松川 1.20→1.26
田柄 0.58→0.64
足立西 1.08→1.14
雪谷はもともと1.92倍だったのに、さらに応募者が増えた。
他に定員割れだった高校は
八潮 0.91→0.96(+4名)
大森 0.47→0.49(+2名)
大山 0.92のまま
青井 0.67→0.71(+3名)
大山を除き、倍率アップ。
女子
南葛飾 0.89→1.05
足立 1.39→1.52
小松川 1.09→1.20
東 2.10→2.00
葛西南 0.93→1.02
千歳丘 1.02→1.10
足立新田 0.93→1.00
向丘 1.50→1.57
紅葉川 1.23→1.28
八潮 1.04→1.10
他に定員割れだった高校は
大森 0.47のまま
深沢 0.65→0.67(+1名)
光丘 0.45→0.48(+2名)
田柄 0.44のまま
大山 0.66→0.71(+4名)
淵江 0.81→0.8(+4名)
青井 0.66→0.67(+1名)
倍率が下がった学校はさすがにない。
◆全入確定は15校
全入(受験者全員が合格)が決まったのは、多摩地区も入れて14校。
都立一般入試では足切りがないので、受験者が募集人員以下なら全員が合格する。
さらに武蔵村山は222名定員で223名が応募。募集数より数名多くの合格を出すので武蔵村山も全入だろう。
全入が決まった15校は以下。 数字は募集人員-応募数を示す。
五日市 84
大森 82
羽村 65
田柄 60
多摩 52
青井 47
大山 31
光丘 29
野津田 27
深沢 24
秋留台 5
東村山西 5
葛西南 3
山崎 2
◆女子だけ定員割れならどうなる
淵江と拝島、この2校は女子のみ定員割れ。
淵江 男子1.20 / 女子0.85
拝島 男子1.21 / 女子0.91
この場合、女子は絶対に全入とになるのか。
答えは「No」
淵江を見てみよう。
今年度、募集人員の2割は男女ごとに決める。
募集人員 男子111 / 女子101 / 計212
応募数 男子133 / 女子86 / 計219
募集人員の80%は 男子89 / 女子81 / 計170
なので、残り42名は男女関係なく成績の良い者から合格になる。
女子応募者86名が全員受験したら、5名はこの80%の枠からはみ出る。男子の方が成績の良い者が集まっていたら、最大で女子5名の不合格者が出ることになる。
合格ラインぎりぎりの20%は、男女関係なく総合得点の高い者が受かる。
3月に分析数字を出すが、トップ校を除き、中位以上は女子合格者が増えることになるだろう。女子の方が通知表がいいからだ。
となると、欠席者が少ない・いなければ最終応募倍率よりも実倍率が上がる可能性は充分にある。
2024年度入試から、男女枠を完全撤廃する話が出ている。男子にとって都立はより受かりにくくなるだろう。
分析、お楽しみに。
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