都立推薦入試 受かりやすくなっている!?

[2025年8月1日 更新]
都立高校の一般入試は倍率が下がり、年々入りやすくなっている。
では推薦入試はどうか。

2017年度→2024年度→2025年度と見てみる。
結論は「入りやすくなっている」

◆進学指導重点校
<倍率>
日比谷 3.71→2.55→3.17
戸山  2.75→3.34→3.55
青山  5.93→3.82→4.25
西   4.00→2.95→2.77
八王子東 2.51→2.27→2.03
立川  3.35→2.95→3.43
国立  3.33→3.55→3.44

<志願数>
日比谷 234→163→203
戸山  195→214→227
青山  160→212→238
西   252→189→177
八王子東 158→145→130
立川  211→165→192
国立  210→227→220

志願者が増えているのは戸山、青山
大きく減っているのが日比谷、西、八王子東
青山は以前、推薦入試の募集定員が10%(2017年度は27名)だった。

◆区部の上位校
<倍率>
小山台 3.79→2.56→2.67
三田  3.36→5.31→4.08
駒場  3.67→3.05→4.07
目黒  3.06→3.25→2.13
豊多摩 4.24→2.89→3.27
井草  2.15→2.61→2.25
竹早  5.39→3.62→2.45
北園  3.56→2.31→2.61
文京  4.34→2.53→2.38
上野  2.70→2.61→3.11
小松川 2.83→2.19→2.22
城東  4.10→4.97→3.97

<志願数>
小山台 239→164→171
三田  195→276→212
駒場  198→195→228
目黒  165→156→102
豊多摩 267→185→209
井草  116→146→126
竹早  237→163→130
北園  224→148→167
文京  308→182→171
上野  170→167→199
小松川 178→140→142
城東  291→358→254

志願者が増えているのは上野。
大きく減っているのが小山台、目黒、豊多摩、竹早、北園、文京。

目黒と竹早と文京は倍率も大きく下がったが「やっと落ち着いた」水準と言える。

◆区部の中位校
<倍率>
雪谷  3.48→2.89→3.02
広尾  4.63→4.20→2.69
石神井 3.73→3.27→3.43
武蔵丘 2.52→3.50→2.56
豊島  3.72→4.66→4.00
向丘  3.98→3.38→2.34
江北  3.06→2.56→2.88
江戸川 4.10→3.64→2.88

<志願数>
雪谷  188→162→169
広尾  176→168→129
石神井 235→183→192
武蔵丘 159→224→164
豊島  201→298→256
向丘  215→189→131
江北  193→164→184
江戸川 258→233→184

志願者が増えているのは豊島。
大きく減っているのが石神井、向丘。

そもそも都立推薦入試の倍率が全体的に下降している。
全日制・定時制を合わせた推薦入試の倍率は
2025年度 2.31
2024年度 2.53
2023年度 2.52
2022年度 2.55
2021年度 2.81
2020年度 2.58
2019年度 2.62
2018年度 2.78
2017年度 2.99
2016年度 3.03

2025年度に推薦入試の倍率が4倍以上だったのは、わずか8校。
新宿  5.31
大泉桜 4.50
青山  4.25
駒場  4.24
総合芸術 4.13
三田  4.08
南葛飾 4.07
豊島  4.00

2017年度は23校もあった。
青山、広尾、西、豊多摩、竹早、文京、足立新田、城東、江戸川、本所、小岩、紅葉川、松が谷、片倉、東大和南、東大和、福生、小平西、新宿、飛鳥、大泉桜、第五商業、総合芸術

第五商業、2017年度は募集人員の20%が推薦の定員だったため高倍率。
応募数は
2017年度 173
2025年度 169
とほぼ変わっていない。

◆一部を除き、推薦倍率は低下
新宿や青山など交通至便で、ハイレベルな学校は人気が高いまま。
2026年度も下がる理由がない。

一方で中下位校では倍率が低下している。
普通科だけでも、2025年度推薦入試では定員割れが5校もあった。
2017年度は普通科・専門学科を合わせても定員割れはゼロ。

かつての「都立推薦は宝くじ」という考え方は時代遅れ。
推薦は対策をして、通知表の点が取れていれば受かるものになっている。

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