都立一般入試 7年間の倍率推移(1)

[2025年10月5日更新]
今回は一般入試の倍率推移。
人気がいまいち伸びない全日制商業高校をまとめた。
2022年3月で閉校した荒川商業高校は含めていない。

推薦入試の倍率は次回お見せする。

商業科の高校は9つあり、
ビジネス科 7校
芝商業、江東商業、第一商業、第三商業、第四商業、葛飾商業、第五商業

ビジネスコミュニケーション科 2校
大田桜台、千早

である。

ちなみに第二商業高校はかつて八王子にあった。
2007年3月になくなり、八王子工業高校と統合した八王子桑志高校になった。

◆7年間の一般倍率推移

2019202020212022202320242025平均
芝商業0.930.960.770.530.870.941.000.86
江東商業0.840.800.860.580.660.940.830.79
第一商業0.901.040.690.990.980.840.780.89
第三商業1.000.890.870.980.961.140.840.95
第四商業1.010.690.530.671.010.840.690.78
葛飾商業1.011.090.630.831.070.961.040.95
第五商業1.061.161.251.010.911.171.291.12
大田桜台0.970.880.720.510.510.890.670.74
千早1.251.291.351.411.251.131.171.26

1倍以下は全入(受験者全員が合格)である。
7年間すべて全入だったのは、芝商業、江東商業、大田桜台の3校。
逆に一度も全入にならなかったのは千早だけ。

千早はなんといってもアクセスがいい。
東京メトロ千川駅か西武池袋線の東長崎駅が使える。25分くらいかかるが落合南長崎駅からも歩けなくはない。豊島高校と200m程度しか離れていないご近所さん。
上板橋駅周辺からなら自転車で20分程度で行ける。

同じビジネスコミュニケーション科の大田桜台はここが弱い。
最寄が都営浅草線の西馬込駅で徒歩13分。東急池上線の長原駅なら徒歩20分。
またWebサイトで最新の大学合格実績を出していないのはいただけない。

「進路状況」には大学名の記載がなく、「進学先一覧」は2025年春の結果が載っていない。
https://www.metro.ed.jp/otasakuradai-h/career/course.html

◆受験者数は少ない

2019202020212022202320242025平均
芝商業1311378854889610099.1
江東商業103981066180998790.6
第一商業13315010212512310698119.6
第三商業17014810712011812288124.7
第四商業1501026570107887287.0
葛飾商業14814893104135121131125.7
第五商業181149186128115150164153.3
大田桜台142106886055937087.7
千早150149203128160145153155.4

一般入試の受験者数はご覧の通り。
募集人員が5~6クラス分で175名~210名。推薦入試で定員の4割まで取るので一般入試の合格数は少ないはず。それでも定員割れが起こっている。
受験者が100名は集まらないと全入が続いてしまう。