[2025年9月26日更新]
2025年9月25日(木)に都教育委員会より「入学者選抜実施要綱」が発表された。
端的に言えば、都立高校受験のルールだ。
毎年同時期に発表されている。
今回は、昨年度から変更となった点のみ挙げる。
以前はどうだったかも書いておく。
◆変更点1 分割募集の廃止
全日制都立高校で実施していた分割前期・後期募集はなくなる。
そもそも分割前期・後期募集とは、2/21一般入試時の募集人員を減らし、2次募集用に最初から募集枠を残しておく仕組み。
これにより一般入試時の倍率を上げ、不合格者を出すことで入学者の学力を担保する狙いがある。
例えば2025年度の南葛飾高校は
前期募集人員 161名 → 受験数 225名 → 合格数 161名
後期募集人員 10名 → 受験数 14名 → 合格数 11名
としている。
前期、後期とも不合格者の出る試験となっており成功した部類と言えよう。
他の前期募集校では、田園調布(実倍率1.23)や日本橋(同1.16)などは倍率は出た。
だが八潮、深沢、大山などは前期募集は全入で、大きく定員割れしている。
もちろん後期募集も全入だ。
分かりやすい入試になったと言えよう。
これには私は賛成だ。
分割募集を再開するなら、定員割れしそうな下位校ではなく中位校でそこそこ人が集まる場所の高校にしてほしい。
例えば武蔵丘や向丘など。それなら上レベルの豊島や石神井に一般入試で落ちた子が、3月の分割後期募集で挑んでくるかもしれない。
高校側にとっても、ハイレベルな子をいくばくか集まるだろうからメリットはある。
◆変更点2 自己PRカードの取り扱い縮小
2025年度は、
推薦など面接のある入試 出願時に自己PRカードを提出
一般など面接のない入試 合格後、自己PRカードを提出
が基本だった。
2026年度は「面接のある入試を受ける場合」のみ出願時に提出することになる。
これはいい変更。
推薦入試全校と、一般入試で面接のあるエンカレッジスクールや大島海洋国際高校を受けるなら、出願時に自己PRカードも提出が必須。遅くとも冬休み中には完成させておきたい。
※2026年1月16日(金)が出願〆切
◆変更点3 通信制 入試時期を前倒し
2025年度、通信制高校は4月4~6日に入試をしていた。
2月・3月の都立高校入試でうまくいかなかった後に、通信制高校の受験をすることが可能だった。

だが2026年度は通信制都立高校も、最初の入試は2/21に行う。他の都立高校一般入試と同日。
なので、
2/21 新宿山吹高校定時制の一般入試を受け不合格 → 4/6 新宿山吹高校通信制を受験
ということができなくなった。
通信制を受けるなら、他の都立高校全日制・定時制と天びんにかけて一方だけ選ばねばならない。
長くなったので、その他の変更点は明日に。