社会の都立入試対策はいつから始めるか

[2021年4月23日 更新]
受験勉強をいつから始めるか。

教科によって考え方は違う。今回は社会について。
結論から言うと「1学期の期末テストが終わったら始めよ」

◆1学期は定期テスト勉強に全振り
4月、5月、6月はすべきことがある。それは「定期テストで点を取り、理想の(通知表)評定を得ること」

志望校合格のために必要な通知表の点を取ることが最優先。

すでに志望校を決め、そこに受かるために必要な通知表の点は計算できているだろう。余裕のある状況なら別だが、たいていは不足しているはずだ。

だったら1学期の中間・期末テストの点を上げることに注力しよう。

特に英語、数学は2学期以降に学習する内容や入試問題にとっても重要な単元を1学期中に学ぶ。
理科も1学期に学ぶ内容は入試でも出るから、受験勉強にもなる。

社会は近現代の歴史を学校の授業で学ぶだろう。この単元は都立入試で頻出である。
2021年度都立入試でも、大正~昭和時代で2問出てるからね。
テスト勉強することがそのまま受験勉強になることが分かるだろう。

◆地理・歴史は8月中に終わらせる
7月になったら地理、歴史を最初から学習する。

テキストは1冊で充分(地理、歴史で1冊ずつでもいい)
公民は2学期に中学校で学ぶからまだ手を出さなくてもいい。

その分の時間を地理と歴史に割く。9月以降は地理・歴史の勉強をほとんどしなくてもいいくらいに仕上げておくのだ。

歴史で大事なのは暗記ではない。「流れ」だ。

例えば 親鸞→鎌倉時代→浄土真宗は知っておくべきだが、「浄土真宗を開いたのは次のうちだれか」のような問題は出ない。
鎌倉時代、庶民に新しい仏教が広まったということを覚えておけばいい。

それぞれの仏教の特徴、開祖の違いまでは問われない。

都立入試社会は広く浅くを求められている。 

◆問題集を繰り返せ
問題集を完璧にこなそうと思うな。分からない、覚えていない問題があってもいい。1回目でダメなら2周3周と問題集を繰り返せばいい。くり返すごとに解けない問題は減っていく。解けなかった問題にチェックを入れておけば、2周目で「これは前回まちがえたな」と気づける。

よって問題集に答えは書きこまない。書き込むのは、間違えた問題のチェックだけだ。

あいにく市販の問題集ではピンとくるものがない。
その中でも割といいのは学研の「わかるをつくる 中学社会問題集」か。

塾に通っているのなら、塾向け教材の「Sirius21」か「マイクリア」がお薦め。購入できないか塾に聞いてみるといい。2,000円程度だ。

書店では買えない。