途中式を書くと、〇〇が生まれる

[2023年11月20日 更新]
Vもぎや都立入試の過去問で計算問題を解くとき、途中式を書いているだろうか。

ハンパにできる生徒は途中式を書かない。なぜハンパかというと計算ミスをして取るべき問題を取れていないから。計算ミスを無くせばもっと偏差値が上がるはず。

数学で計算問題を解く目的は、言うまでもなく得点するため

速く解くのは目的ではない。むろん速い方がいいに決まっているが、100%正解できないのであればそんな手段はとるべきではない。
・30日後に必ず1万円がもらえる
・29日後に85%の確率で1万円がもらえる

ならどっちを選ぶ?

誰もが前者を選ぶだろう。たった1日早めるのを我慢するだけで、1万円もらえないリスクを無くせるのだから

ところが数学の計算問題では幾人もの受験生が後者を選んでいる。ちょっとのスピードアップのために確実性を捨てているのだ。

繰り返すが、速く解けるに越したことはない。
ただし確実に正解できるのが前提だ。

計算ミスをするのはなぜか。理解できていないからではないだろう。
基礎計算問題を理解できていないのならまずそこから。

正しいやり方ができていないのだ。具体的には途中式を書かず、頭の中で計算をすっ飛ばして解いている。だからミスが起こる。

途中式を書いてもせいぜい1行で5~6秒。それだけでミスを減らせるならそれは使うべき時間だと考えられないだろうか。

◆途中式を書いている間、頭をリフレッシュさせられる
たいてい「考えるて解く時間」より「書く時間」の方が長くなる。途中式を書いている間、頭の中が数秒ヒマになる。そこでメリハリをつけられるのだ。

途中式を書かなければ、ずーっと考え続けねばならない。ミスをしても気づかない。頭を使い続けているから。

だまされたと思って、過去問を解くときに途中式を書いて解いてみてごらん。
途中式なしで省ける数十秒以上の価値はあるだろう。