倍率の出る都立高校=いい高校 なのか!?

[2025年12月1日 更新]
高倍率の都立高校と聞いて、どんなイメージを持ちますか?

・合格が大変
・人気がある
・注目されている
こんなことを考えるのではないでしょうか。
もちろん間違っていません。

さらに「生徒に一定の学力があることを担保されている」と私は考えます。

◆都立高校は 定員割れ=全入
都立高校は定員割れの場合、受験者全員が合格します。
ある基準以下の学力だと不合格になる、ということはありません。

ですから、Vもぎ偏差値50程度の高校が定員割れした場合、偏差値30の子であっても受けたら合格します。
その学校では偏差値50以上の子もいれば、45の子、40の子、35の子、30の子もいる状態になってしまいます。同級生のレベルがバラバラになってしまうんですね。

これで大変になるのは教師です。今まで偏差値50の子に教えてきたことが通じなくなります。
学力が大きく離れているのが一人二人なら補習したり、残念ですが留年させたりでで対処できます。
でも学年の半分程度の生徒が偏差値40以下ならどうでしょう。半数が本来の授業についていけなくなります。

都立高校が区立中学と大きく違うのは、同級生間で大きな学力差がないことです。
一部、大きく学力が上方かい離していて「何でこの高校に入ったの!? もっと上にいけたじゃん」って子はいますが、同じ高校内ならおおむね同じくらいの学力です。

定員割れだとこれが崩れます。まぁ教師はやりにくい。

◆受験生が多い=同程度の学力の子が多い
定員割れしていなくても、受験者が少ないと教師は大変です。
例を挙げてみましょう。

合格数10名の都立高校AとBがあります。
どちらも偏差値50程度の受験生が集まります。Aは人気校Bは人気なし校
よってAは20名、Bは11名の受験者が集まりました。

総合得点A高校B高校
1位5555
2位5454
3位5353
4位5251
5位5250
6位5150
7位5149
8位5048
9位5046
10位5044
11位5043
12位50
13位49
14位49
15位48
16位47
17位46
18位45
19位44
20位43

受験生の偏差値順に並べます。
A高校は半数の10名が合格。偏差値50でギリギリ受かる子と落ちる子がいるのが分かります。
B高校は偏差値50が受験者の真ん中あたり。不合格者が1名しかいないので、本来の偏差値基準である50より下の子も続々と合格します。

すると入学するのはA高校が偏差値55~50の子なのに対し、
B高校は偏差値55~44の子です。
定員割れだったり、実倍率1.1倍程度だとこのようなことが起こります。

2025年度一般入試で実倍率1.1倍ほどだった、中堅校以上は
目黒  1.12倍(24名)
小松川 1.12倍(32名)
墨田川 1.04倍(9名)
町田  1.10倍(25名)
日野台 1.10倍(25名)
清瀬  1.11倍(25名)

(  )は不合格者数

墨田川はかなり危険。
現状、偏差値60以上の子もいるが、偏差値40台でも合格しています。

受験生は余裕をもって合格することが望ましいです。
「合格したからついていけるだろう」という考えは、低倍率校・定員割れ校では通じません。