都立入試数学 「等式変形」は出るか

[2025年7月16日 更新]
中学校の数学で最も大切なものは「等式変形」だと思っている。
算数では「比」だ。

その等式変形だが、都立高校入試では問題としてはまったく出題されない。
中学校では2年生の1学期に学び、それ以降も連立方程式や一次関数の計算でも利用する。

しかし、問題単体としては都立入試には出されないのである。

◆唯一、1992年度に出ている
1989年度から2025年度まで37年分の入試問題を所持しているが、その中で一度だけ等式変形が出題されている。

それが以下だ。

もちろん a=2m-b が正解。
a=-b+2m でも構わない。

なおこの1992年度のみ、1次不等式が出題されていない。これ以降は2002年度まで毎年、1次不等式は出ている。

余談だが、授業で中2の子らに以下の問題をやらせた。
aについて解く問題だ。

3分以内に解けたのは2名だけ。
解説したら皆が悔しそうにしてくれた😌

みんなはどうだろうか。

◆今後、等式変形が出る可能性はあるか
私の意見は「No」だ。

もちろん教科書に載っている内容なので、出題すること自体は可能。
しかし、都教委がわざわざこれを出す理由はない。と考える。

方程式が出るので、等式変形が理解できているかどうかは試せる。
過去問を見て対策している者の努力、わざわざ薄める必要はあるまい。

もし都立高校の過去問題集をまだ買っていないのなら、すぐに買ってほしい。
近所の本屋でもネット通販でもいい。

いくつかの会社から都立過去問集は出ているがお薦めは声の教育社。他社と比べたらいちばんいい。

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