[2025年10月6日 更新]
2026年春に都立高校を受験する人に向けて、都立受験の基本をお伝えしていく。
初めて都立高校に挑む中3と保護者向け内容なので、ベテラン塾講師には退屈かもしれないが容赦願いたい。
◆受験チャンスは2回
多くの都立高校が採用しているのは
「推薦に基づく選抜」…推薦入試と呼ぶ。募集定員の20%がここで決まる。2026年1月26日~27日に実施。実技検査のある学校を除き1日で終わることが多い。
「学力検査に基づく選抜」…一般入試と呼ぶ。募集定員の80%がここで決まる。2026年2月21日に実施。
◆合否の決め方
推薦入試では、
・調査書点
・作文か小論文
・個人面接と集団討論
この3項目の総合得点で決まる。得点配分は高校によって違う。
都教委サイトで公表されている
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/information/press/2025/09/2025092502
<例>
上野高校
調査書 500
個人面接 150
小論文 350
井草、豊島高校
調査書 500
個人面接 200
小論文 300
高島、大山高校
調査書 500
個人面接 250
作文 250
板橋、大崎高校
調査書 450
個人面接 250
作文 200
竹早高校
調査書 500
個人面接/集団討論 250
小論文 250
北園高校
調査書 450
個人面接/集団討論 150
小論文 300
おおむね調査書点が50%、残り50%をほぼ半々で分け合っている。
調査書点とは通知表の点数。都立高校受験の場合、中3の二学期の通知表で決まる。
他県だと中1の通知表から見るケースもあるので、東京は中3で逆転できるだけ良心的だ。もっとも中1、中2と成績がいい子は油断しないから中3でも成績はいいのが一般的。
一般入試は国数英社理の5教科の学力検査、調査書点、ESAT-J(スピーキングテスト)で決まる。
学力検査700点、調査書300点、ESAT-Jが20点の配点だ。
学力検査は一部の専門学科を除き国数英社理の5教科。
通知表が良ければ受験で有利なのは推薦・一般入試とも同じ。
だからキミたち中学生は、通知表の点を1つでも上げることに心血を注いでほしい。
こと高校受験において、現時点ですべきことは通知表の点を上げること。そのために中間・期末テストの点を上げることだ。
通知表4を5に挙げるのは難しい。5を取れるのは学年で上位10%程度。
だが、2を3に上げることなどたやすい。3以上を取る生徒は学年度85%もいるのだから。
通知表で「1」を複数取っている者は、残念だが高校に行く資格はない。
勉強したくて高校に行くのに、中学校でやるべき事すらできていないのは順番が違う。まず中学校の勉強くらいはできなくては。
高校の勉強の方が当然ながら難しいからね。
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