[2025年9月29日更新]
都立高校受験は「合格=入学」が原則。
他の国立(こくりつ)や私立高校が第一志望でそこに合格したなら、都立高校は受験すべきではない。
出願しても当日すればいい。欠席の事前連絡などは不要だ。
これは通っている中学校からも事前に注意されるはず。
それでも都立高校合格後の入学辞退が後を絶たない。特に上位校。
・せっかく受験勉強したのだから、合否を確かめたい
・受験時までは都立第一志望だったが、都立入学手続きまでに心変わりした
・(合格自責が欲しい)塾などにそそのかされた
などが理由だろう。
都立高校は補欠合格がない。
合格しても辞退すると、欠員が出る可能性がある。
募集人員より1名でも入学手続者が不足すると、都立高校は絶対に2次募集を行わねばならない。高校側にとっては面倒でしかない。
このblog読者にお願いしたい。
「合格したら必ず入学」のつもりで、都立高校は受験してほしい。
よそに入学しようと考えているなら、入試は欠席してほしい。
◆2025年 辞退者TOPはやっぱりココ
日比谷 13
杉並 7
西 5
高島 5
桜町 4
墨田川 4
国立 4
東大和南 4
大崎 3
戸山 3
文京 3
飛鳥 3
江北 3
足立新田 3
辞退数トップは常連の日比谷。辞退13名は例年並み。
毎年15~20名も定員より多くの合格者を出している。それでも辞退数が多い年は2次募集するのだから困ったものだ。
最近では2024年、2019年に2次募集をしている。
<過去記事:日比谷高校 2次募集を実施>
杉並は2024年度は辞退ゼロだったのに、今年は辞退7名。
これにより入学者が定員を下回ったので、2次募集をするハメとなった。
高島、墨田川も辞退が4名と多く、入学手続き者が募集定員を下回り2次募集を行っている。
多摩地域は例年、辞退が少ない。
2025年度も辞退3名以上は、国立(くにたち)と東大和南の2校だけ。
東大和南は
募集 220
合格 223
入学手続 219
で2次募集を実施した
大泉桜は辞退者2名だが、
募集 156
合格 157
入学手続 155
で2次募集。
2024年度は辞退ゼロだったから、1名しか余分に合格させなかったのが裏目に出た格好。
<過去記事:2025年 募集人員より多く合格者を出した都立高校>
◆補欠合格を出さない理由は?
都立中受検では、毎年補欠合格を出す。
「繰上げ合格候補者通知書」という郵便が受検者の家に届き、繰上げに該当する場合は受けた都立中から電話がかかってくる仕組みだ。
都立中は私立中との併願者も多い。
2/2に私立中の入試を受け、2/3の都立中受検前に合否が判明していない場合もある。
日程がカツカツのため、都立中の合格辞退はやむなしととらえるのは私も同感だ。
だが2/21の都立高校入試日までに合否が判明していない私国立高校の入試はほぼない。
都立高校を受ける時点で、第一志望の私国立高校の合否は判明している。そちらが受かっていたら、2/21の都立高校一般入試は欠席すべきだ。
数少ないケースとして、2026年度は明治学院高校が
2/20 第2回入試
2/21 合格発表 14:00
となっている。
明治学院高校が第一志望、都立第二志望の子ならやむなしだろう。
だが都立第一志望の子にこの日程の受験はお薦めしない。
繰り返すが、「合格したら必ず入学」のつもりで、都立高校は受験してほしい。