都立入試社会は難しくなっているのか

[2025年9月15日 更新]
都立高校入試の社会では、正答率の高い問題・低い問題が何問くらい出ているのか。
9年分を振り返ってみてみよう。

◆難問が多い年は平均点が下がる

90%以上90%未満
80%以上
80%未満
70%以上
20%未満平均点
2025011059.9
2024011055.5
2023113155.6
2022010249.2
2021113254.6
2020003057.0
2019004252.7
2018204061.5
2017013058.6

各正答率の問題が何問ずつかを表にした。 
社会は平均点が高くない。

過去10年で平均点が60点を超えたのは2018年度のみ。
2018年は正答率90%以上の問題が2つあり、正答率20%未満の難問が1つもなかったため平均点が上がったのであろう。

正答率20%未満の問題が出たのは2023、2022、2021、2019年度。
この4回は平均点も低め。

正答率8.4%の問題が2019年度のこれ。ぜひ解いてみて欲しい。

参照:都教育委員会HP

ア~エの選択肢は正答が多いが、A~Dで正答を選べなかったようだ。
アユタヤがどこの国にあるかを知っていれば解ける。確かに難しい。

余談だが、二十年前に私はタイで一人旅をしたことがある。物価も安く治安もよくとても過ごしやすい国だった。

その際、バンコクから電車で1時間ほどの場所にあるアユタヤに行った。車内放送などなく、駅に着いたときに自分で駅の看板を見て降車しなければならなかった。今は違うのだろうか。

◆勘では点が取れない
ただの四択問題なら、問題文を見なくても25%の確率で正解する。

だがその形式は減っているのは過去記事でも説明した通り。
<過去記事:都立入試社会 マークセンスの得点割合

正しく理解していなければ、まぐれで点が取りにくくなっている。
「努力した受験生が報われるようになった」と喜ぶべきだろう。