方程式の文章題 苦手な子は〇〇を書いていない

[2025年8月21日 更新]
2学期の中間テストは、どの学年も方程式の文章題が出るだろう。

「方程式の文章題は苦手」という子は多い。
なぜ苦手か。式を立てられないからだ。

まず下の入試問題を解いてみよう。
※解答は記事の最下段


姉は1000円,妹は800円を持って本屋に行った。同じ値段の本を,姉が1冊,妹が2冊買ったところ,姉の残金は妹の残金の8倍になった。本1冊の値段を求めなさい(青森県)

さて、皆さんはまず何をする?

私は生徒に「求めるものを文字でおき、それを書く」よう指導する。
今回なら、本1冊 x円とおく と書かせるのだ。

書き残すことが大切。
なぜなら計算しているうちに「これ何の式だっけ?」と悩む必要がゼロになる。
本1冊 x円とおく と書いてあれば、本1冊x円で等式(方程式)を立てているのが明白。書いておかないと「本1冊をx円とおいている」ということを覚えつつ式を作らねばならない。覚えながら考えることは脳への負担がデカい。

試しにランダムな6ケタの数字(例えば627092)を覚えながら、方程式の計算問題を解いてごらん。能率が悪くなるでしょう。

◆解いてみよう
文章題は与えられた数字をすべて使うのが鉄則。不要な情報は文章題には出てこない。
また方程式は左辺=右辺とするわけなので、姉の残金=妹の残金の8倍 を立式すればよい。
式さえ作れれば、計算自体は難しくはないよ。

もういっぺん繰り返す。
方程式の文章題を解くときは「求めるものを文字でおき、それを書く」
他の問題でも同じ。
だまされたと思ってやってごらん。

解答 360円