都立入試国語 200字作文は〇割の受験生が得点している

[2025年8月8日 更新]
都立高校入試の国語では200字作文が必ず出る。配点は常に10点。

マークシート導入の2016年度以降、記述問題は漢字と作文のみ。
他70点分はすべて四択問題である。

200字作文での満点の取り方は、過去記事を読まれたい。
<過去記事:都立高校入試国語の法則<2> 200字作文で満点を狙う

◆過去12年間の正答率
作文での得点している受験生の割合(=正答率)を見せる。

200字作文は各高校で採点基準を定めてよいことになっている。同じ内容を書いても、受けた高校によって点数が違うかもしれないのだ。

また、部分点があるので、0点というケースは少ない。「空欄」「聞かれていることに正しく答えていない」でなければ数点はもらえる。

1点でも点数を与えられた受験生の割合が以下。過去12年間の数値だ。
2025年度 77.4%
2024年度 77.6%
2023年度 81.9%
2022年度 71.4%
2021年度 75.5%
2020年度 75.6%
2019年度 79.0%
2018年度 79.9%
2017年度 75.3%
2016年度 82.8%
2015年度 58.2%
2014年度 76.0%

おおむね7~8割の受験生が、少なくとも1点を得ていることが分かる。

例外は2015年度。この年の作文問題は

国語の授業でこの文章を読んだ後、「取り合わせの美」というテーマで自分の意見を発表することになった。このときにあなたが話す言葉を具体的な体験や見聞も含めて二百字以内で書け。

参照:都教育委員会HP

本文もやや読みづらく、イメージしにくい内容だった。
取り合わせという語の意味が分からず、投げ出してしまった受験生が多かったのだろう。

その反動か、翌2016年度はこれ。

国語の授業でこの文章を読んだ後、「基本を身につけること」というテーマで自分の意見を発表することになった。このときにあなたが話す言葉を具体的な体験や見聞も含めて二百字以内で書け。

参照:都教育委員会HP

中学生が自分の経験から書きやすいテーマになった。満点は取れずとも、空欄にせずマスを埋めることはできそうな問題だ。

中学生がイメージしやすい、身近なテーマだと正答率は上がる。

次いで正答率が高かった2023年度のテーマは「これからの情報社会をよりよく生きる」

書きやすそうでしょ。

◆”型”を持て
テーマが変わったとしても、具体的な体験を含めて二百字以内で書くことは不変。

型を作り、テーマに合うようその型にハメていけばいい。

型がよく分からなければ、模範解答を紙に書き写す作業を7年分やってみればいい。うっすらと型が見えてくるはず。

紙に手書きするのがポイントだ。やってみれば分かる。