試験中は緊張していよう

[2020年8月19日 更新]
緊張していて普段の力を出せなかった---

こんなことを試験後に言う者がいる。私は「そうか」と彼らの話を聞くが、はて緊張して試験を受けることの何が悪いのだろうか。

緊張していると普段できることができなくなる。これは分かる。
テニスのサーブが入らない。野球のピッチャーがストライクゾーンに投げられない。バスケのシュートが決まらない。
対戦相手がいてタイミングが大事なスポーツでは、緊張によってうまくいかないことはあるだろう。

一方で自分との勝負である競技はどうだろうか。例えば走り幅跳び。
私は専門ではないので偉そうには言えないが、おそらくそれほど緊張が影響することはないのではないだろうか。
「自分がいつも通りにやればいい」だけだから。

さて、では高校入試はどちらだろうか。

確かに競争相手はいるが、彼らの行動がキミの試験に影響を与えることはまずない。彼らが問題を解けようが解けまいが、キミは目の前の答案を作るだけである。

◆むしろ緊張していた方がいい
勉強でうっかりミスをするのはどんな時だろうか。

ずばり「気が緩んでいるとき」だと私は考える。適度に緊張するのはけっこうなことだ。ミスしなくなるもの。

学校でテストを受けているとき、いちばん怖い教師が目の前にいたら緊張するだろう。そのときにぽろぽろミスをするだろうか。

私には想像できない。

コロナ禍で模試を会場受験できず、自宅で受けるものもいよう。
できれば制服を着るなどして、少しでも緊張感を持って受験してほしい。
緊張感のない試験など、クソの役にも立たない。

数学の大問1で計算ミスをした瞬間、受験失敗する。
このくらいのぴりぴりしした雰囲気の中でちょうどいい。