[2020年11月18日 更新]
期末テスト真っただ中の中学生も多いだろう。
中3なら、内申点が決まる重要なテストだから必死に勉強するのは珍しくない。
とは言え、そんな状況下でも勉強しない子は勉強しない。
それは「勉強したくない」というアピールなのだから、親が張り切ってレベルの高い高校に入れようとしてはいけない。
全員合格できる都立の専門学科や定時制高校はあるのでそこに行かせるか、就職させるか自分で仕事をさせればいい。
子の人生は子どものもの。親はサポートはするが責任は負えない。順番で言うと先に死ぬのは親なんだから。
◆中1は9割がたるんでいる
そんな中3と比べれば、中学1年生なんてほぼ勉強しない。
3週間前からテストの準備を始めるのは多くて1~2割。それ以外の子は学校から帰ったらスマホやゲームにかかりっきりだろう。
それを買い与えたのは親なのだから、親は文句を言えまい。
1日60分とかルールを決めているのに守らないのなら、放置せずに取り上げればいい。ルールを破ればペナルティがあるのはどこの世界でも一緒。そこを大目に見れば必ず子どもは図に乗る。
子どもは大人を観察している。
「この大人はどこまでが許されるか」ということを常に意識しているものだ。
ダメなものはダメと言う大人の方が一目置かれる。
さて本題。
なぜ中学1年生が勉強しないか。
勉強しなきゃいけない理由がないからだ。
通知表で数学が3なのと4なのとで、中学生の生活に何らかの影響があるだろうか。お小遣いの額が変わるとか、食事の量が変わるとか明らかなプラスマイナスがない限り、多くの区立中学生は通知表を3から4にしようとやりたいことを我慢して勉強することはない。それよりYouTubeやTikTokを見たいもの。
「1つでも成績を上げるための努力をしたい」という素質のある子の多くは、中学受験して区立中にはいない。地方は知らん。
◆目標を見つければいい
ではどうすれば勉強するようになるのか。
その勉強による成果が、どのような未来をもたらすかを意識させればいい。
もっとシンプルに言えば「行きたい高校に合格するために必要な成績を明確にし、その点に達するという目標を見つければいい」ということ。
そのためにまずやるべきことは分かるよね。
そう「行きたい高校を見つける」ことだ。
コロナ禍で高校説明会が減っている反面、オンラインで学校説明会動画を見ることもできるようになった。1年前までは考えられなかったことだ。
「こういうところで3年間過ごしたい」という憧れを持つことで、子どもは目の色が変わる。
じゃあどんな高校に行ったらいいか。それは親であるアナタが考えることだ。もちろん子どもと一緒に考えてもいい。
子に「行きたい高校探しなさい」と命令しても、判断基準のない子には不可能。そこは親が関わるべき。
最初は部活動や制服など、子どもの興味のある入り口から入るといい。