2021年度 自校作成問題が出る都立高校はいくつ?

[2020年9月29日 更新]
都立高校入試は、全部の高校が同じ問題(共通問題と呼ぶ)を使うわけではない。
一部の学校では共通問題ではなく、よりハイレベルな問題を各高校で作成している。これを自校作成問題と呼ぶ。
なお自校作成問題は国語、数学、英語のみであり、社会と理科は全校で共通問題を用いる。

2021年度入試で自校作成問題を利用するのは11校。
2020年度をもってグループ作成問題は廃止され、昨年度まで利用していた大泉、白鴎、両国は共通問題を使うことになる。

進学指導重点校は7校すべてで自校作成問題を使う。
進学指導特別推進校と進学指導推進では3校が自校作成問題である。

新宿、国分寺、墨田川高校いずれも進学重視型単位制高校である。

国際高校は英語のみ自校作成問題という特別なケース。都立入試英語では一番難しい。
リスニングも他の自校作成問題では共通問題と同じだが、国際高校だけは自前のリスニング問題。しかも英文は1回しか読まれない。(共通問題は2回ずつ) 話すスピードも速い。
試しに聞いてみるとよかろう。
http://www.kokusai-h.metro.tokyo.jp/exam/general.html

◆英語は英作文が必ず出る
ちょっとだけ内容にも触れておこう。

自校作成問題の英語では英作文が出る。
ほとんどが「40~50語程度」の英作文。

例えば青山高校ではこんな問題。

 あなたが通っている中学校をさらに良くするために,どんなことを変えたり,改善 してみたいと思いますか。このことについてあなたの考えを,その理由を含めて 40 語以上 50 語以内の英語で書きなさい。「,」「.」「!」「?」などは語数に含めません。
これらの符号は,解答用紙の下線部と下線部の間に入れなさい。

参照:青山高校HP

減点方式なので、誤ったスペルや文法は容赦なく点をひかれる。

冠詞、名詞の単数・複数形、動詞の形などは特にミスしやすい。

日比谷高校の先生も言っていたが、難しい単語や言い回しを使うべきではない。中1の文法・単語でも解答として正しければ満点がもらえる。知っている単語と文法だけで英作文すべきだ。

墨田川はここ3は、12~18語の英作文が2問ずつ出ている。2017年度入試は25~40語だった。

一方、国際高校は80~100語の英作文。別格。

東京大学の入試でも50~80語だからね。問題の解きやすさは別にして、字数だけなら国際高校は東大以上を求められている。

◆過去問対策せよ
これらの学校を受験するなら、過去問は必須。
必ず買っておくこと。

自校作成問題の過去問は、声の教育社と東京学参から出されている。

共通問題と同様、前者がお薦め。東京学参は国語の本文未掲載が多すぎる。
一部の高校はすでに品薄になっている。買うならお早めに。

別に待ってても値下げされるわけではない。完売になるだけだ。

八王子東高校は10月13日発売とまだ出ていない。
念のため、amazonへのリンクを貼っておく。
近所に本屋さんがあるなら、そこで見てから買おう。

都立日比谷高校 2021年度用 5年間スーパー過去問

都立西高校 2021年度用 5年間スーパー過去問 

都立戸山高校 2021年度用 5年間スーパー過去問

都立青山高校 2021年度用 5年間スーパー過去問

都立国立高校 2021年度用 5年間スーパー過去問

都立立川高校 2021年度用 5年間スーパー過去問

都立八王子東高校 2021年度用 5年間スーパー過去問