[2020年9月30日 更新]
先日、中学2年生向けに都立高校入試の仕組みをお話しする機会があり登壇した。
会終了後、「都立高校は何回まで受けられるか」という質問があったのでお答えした。
ブログでもこのお話をしておこう。
◆最大6校、受けられる
日程は2020年度(令和2年度)のものである。
全日制二次募集・分割後期までは2021年度も同じだが、それ以降は公表されていないので2020年度のもので説明する。
1. 推薦入試…1月26日~
2. 一般入試・分割前期…2月21日
3. 全日制二次募集・分割後期 3月10日~
4. 全日制三次募集・定時制二次募集…3月26日
5. 定時制三次募集 4月3日~
6. 定時制四次募集…4月14日~
全日制高校は1~4まで。ただしすべての全日制都立高校で実施するのは1と2だけで、2で定員割れした場合は3の二次募集を行う。
よって、たいていの場合は最大2回のチャンスとなる。
ただし1の推薦入試において「文化・スポーツ等特別推薦枠 」というものがあり、これを使えば同じ高校の推薦入試を2回受けることが可能。別の高校は受けられない。
<過去記事:都立高校推薦入試を2回受ける方法>
よって理論上、1~4で全日制を5回受験し、5~6で定時制を2回受験することができる。都立高校は最大で6校を7回も受験できる。
◆二次募集で決めろ
定時制を受けるなら、ほぼ2月21日の一般入試で合格できる。
新宿山吹や一橋などの単位制高校やチャレンジスクール、工芸高校では定員割れにならないケースもあるが、他の商業科・農業科や普通科は一般入試で全入である。
全日制二次募集まで受けてダメだったら、定時制三次募集を受けるというのも一つ。これならまず受かる。
なお2020年度入試では、定時制の二次募集は全員合格している。
定時制でよいなら必ず都立高校に入れるのだ。
「おカネがないから私立高校に行けない」というご家庭は、定時制も検討されたい。
定時制=卒業まで4年かかる とお考えかもしれないが、現在は3年で卒業できる課程もある。ハナから選択肢から外すのではなく、検討されたい。
都教委のHPにも、3年間で卒業可能な高校が載っている。
23区の普通科なら
大崎
桜町
豊島
飛鳥
板橋有徳
葛西南
の6校は、3年間で卒業可能だ。