都立高校の体罰は減っているのか

[2020年11月14日 更新]
昨日、都教育委員会が「令和元年度に発生した都内公立学校における体罰の実態把握について 」を公表した。

2014年度調査と2019年度調査を比較して、都立高校内での(露見している)体罰は減っているのかを見ていこう。

いずれも 2014年度 → 2019年度 の順の数字である。

<申告者数>
生徒本人 116→53
教職員本人 28→28
他の生徒 51→24
他の教職員 27→9
保護者 14→12

<申告者数>
体罰 10人8校→3人3校

なお2019年度に体罰が行われた都立高校は

竹台、秋留台、永山の3校。まぁそういう高校だ。

永山高校 

当該教員は、硬式野球部に所属する生徒2名を指導した際、右手のひらで同2名の頭頂部をそれぞれ1回ずつたたくなどの体罰を5件11回行った。

秋留台高校

当該教員は、生徒を指導した際、右手の拳で同生徒の左頬を殴るなどし、同生徒に顔面打撲傷の傷害を負わせた。

参照:都教育委員会HP

数としては大幅に減少している。

昨今はSNSですぐ情報が拡散されるため、教師も相当に気を付けているのだろう。

体罰は絶対悪だとかそういう話をしたいわけではない。体罰がある学校はなんとなくわかると思う。現在の日比谷高校で体罰が起こるとは思えないもの。

自分の身を守りたかったら、そういう恐れのある高校には近づくなということだ。

参考のため、2014年度に体罰があったと発表されている高校も挙げると
千歳丘、足立西、町田、福生、第三商業、第五商業、北豊島工業、橘
参照:都教育委員会HP

町田がちょっと気になるが、これは部活動中に外部指導員が行った事案だ。
教員がやったわけではない。だから良し、ということでもないけどね。

第五商業は2016年度にも授業中に教員が体罰を行ったことが発覚している。

◆上位校でも部活動では発生している
2018年度は駒場高校、武蔵野北高校、国分寺高校でも部活動中に教員からの体罰があった。

武蔵野北高校

当該教員は、部活動の試合内容等について生徒を指導した際、同部に所属していた生徒に対して、顔面にバレーボールを4回当てる、顔面にノートを当てる、生徒に生徒の頬をたたかせる等の体罰を合計4件7回行った。 

国分寺高校

当該教員は、部活動の指導中、同部の生徒に対して、ヘルメットの上から後頭部にボールを当てる、ヘルメットの上から頭頂部をバットのグリップ部分で2回たたく、プラスチック製のコップを額に当てる等の体罰を合計4件5回行った。 

参照:都教育委員会HP

状況が分からないからなんともコメントしにくいが、現在の日本ではこれらは許されていないということだ。

塾講師の皆さんはもちろんないと思うが、基本的に「生徒の身体に直接触れる」こと自体がまずいことだと思ってほしい。異性の生徒はもちろん、同性であってもだ。

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