2022 男女別定員の緩和はどう作用したか ~進学指導重点校

[2022年3月4日 更新]
3月1日、都立一般入試の合格発表があった。

昨年度までとの大きな違いは「全普通科高校で男女別定員制の緩和」が実施されたという点。

どんな仕組みかをご存知なければ、過去記事を参照されたい。
<過去記事:「男女別定員制の緩和」とは

◆進学指導重点校では初実施
7つある進学指導重点校(日比谷、戸山、青山、西、八王子東、立川、国立)はいずれも「男女別定員の緩和」を採用していなかった。今回が初だ。

各高校の男女別、定員→合格数 を列挙する。

日比谷高校
男子 132→149
女子 122→122

戸山高校 
男子 132→134
女子 122→127

青山高校
男子 130→137
女子 120→119

西高校
男子 132→126
女子 122→136

八王子東高校
男子 132→134
女子 122→125

立川高校
男子 116→118
女子 106→108

国立(くにたち)高校
男子 132→144
女子 122→114

合格しても入学手続きをしないものが一定数いるため、各高校は定員よりも多めに合格者を出す。結果、

 男子の合格数が多くなった →日比谷、国立、青山
 女子の合格数が多くなった →西
 ほぼ同数 →戸山、八王子東、立川

「男子より女子の方が総合得点が高いのに不合格になる受験生が多い」という声から、男女別定員の撤廃に向かっている都立高校。

確かにほとんどの高校ではその通り(進学指導特別推進校については次回まとめる)

だが都立トップ校では男子の方が優秀な生徒の割合が高く、男女別定員になることで女子にとっては「狭き門」になるのは必至。

そういった女子は今後、より下の高校に流れることを私は予想する。
竹早、駒場、武蔵野北あたりは倍率高騰するんじゃないかな。小松川は場所が場所なのでやや倍率が上がるくらい。

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@toritsukoko

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