都立高校入試数学の法則<3> 確率と資料の整理 これが出る

上板橋にある都立に入る進学塾 小学6年生の「数学スタート講座」10/20(月)スタート
カンタンにできるWebお問い合わせは → https://toritsunihairu.com/archives/3552

[2025年10月13日 更新]
都立高校入試数学では、大問1で「確率」か「データの分布」の一方が出されることがほとんど。
今回はその傾向と対策をまとめました。

◆2026年度は「データの分布」が出るか

 年度 単元内容
2025確率5枚のカードから3枚同時に取る
2024 データの分布 箱ひげ図 正しい内容を選ぶ(四択問題)
2023確率6つの色玉から2つ同時に取る
2022データの分布度数分布表 中央値を求める
2021確率さいころ2つ 一方がもう一方以上となる確率
2020データの分布度数分布表 割合(%)を求める
2019確率5枚のカードから3枚同時に取る
2018データの分布度数分布表 割合(%)を求める
2017確率さいころ2つ 和が10以上
2016データの分布度数分布表 相対度数を求める
2015確率5つの色玉から2つ同時に取る
2014データの分布ヒストグラム 中央値を求める
2013データの分布度数分布表 割合(%)を求める
2012確率
6つの色玉から2つ同時に取る
2011確率5枚のカードから2枚同時に取る
2010確率 さいころ2つ 一方がもう一方の倍数となる確率 
2009確率
6つの色玉から2つ同時に取る
2008確率5枚のカードから2枚同時に取る
2007確率さいころ2つ 和が7以上
2006確率5枚のカードから3枚同時に取る
2005確率6つの色玉から2つ同時に取る

2012年までは「確率」の問題が必ず1問あり。

2013年度は「データの分布」が出て、「確率」は出なかった。翌2014年も同じ。

2015年は逆に「確率」が復活し、「データの分布」は出ませんでした。

2014年からは「確率」と「データの分布」が1年おきに出ています。

ということは2026年度入試は「データの分布」ということ。

「確率」は大きく3パターンしか出題されません。
・さいころ2つの目の出方
・色玉から2つ同時に取り出す
・数字の書かれたカードを、2枚または3枚同時に取り出す

すべて樹形図が書ければ楽勝(さいころ2つは表で考える方がいいです)
よって「確率」は絶対に得点しなければなりません。

「データの分布」は、
・度数分布表から割合を求める
・ヒストグラムから代表値を求める
・箱ひげ図を読み取る

のどれか。

代表値は「中央値」「最頻値」「平均値」などのことを言います。

都立入試で出たことがあるのは「中央値」だけ。次は最頻値が出るかもしれません。

このヒストグラムは2014年度の都立入試問題のもの。

たとえばこれから「最頻値」を問える。ただし都立入試では解答用紙に単位がついている。今回なら”回”だ。

最頻値という言葉から、なんとなく「2回」と答えられてしまうのではないだろうか。
解答用紙に単位がなければ「6人」と答える者がいっぱい出るだろうけどね。

◆2015年度、余事象を使う問題が出た

袋の中に,赤玉が3個,白玉が2個,合わせて5個の玉が入っている。
この袋の中から同時に2個の玉を取り出すとき,少なくとも1個は白玉である確率を求めよ。
ただし,どの玉が取り出されることも同様に確からしいものとする。

これが2015年度の問題。
「少なくとも1個は白玉」を求めたくば、余事象である「すべて赤玉」の場合の数を求めれば簡単。

もちろん樹形図をがりがり書いても解ける。

◆対策はV・Wもぎの過去問題集
都立の過去問でもよいが、いかんせん問題数が少ない。Vもぎ・Wもぎの過去問題集は800円程度で買える。
ただしVもぎは、やや難しめの問題も多い。注意されたし。

または単元ごとに編集された過去問集の「虎の巻」を使うのもいい。
2026年度入試向けの最新版が発売されている。
過去10年間の過去問題集 高校入試 虎の巻