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[2025年10月13日 更新]
都立高校入試数学では、大問1で「確率」か「データの分布」の一方が出されることがほとんど。
今回はその傾向と対策をまとめました。
◆2026年度は「データの分布」が出るか
年度 | 単元 | 内容 |
2025 | 確率 | 5枚のカードから3枚同時に取る |
2024 | データの分布 | 箱ひげ図 正しい内容を選ぶ(四択問題) |
2023 | 確率 | 6つの色玉から2つ同時に取る |
2022 | データの分布 | 度数分布表 中央値を求める |
2021 | 確率 | さいころ2つ 一方がもう一方以上となる確率 |
2020 | データの分布 | 度数分布表 割合(%)を求める |
2019 | 確率 | 5枚のカードから3枚同時に取る |
2018 | データの分布 | 度数分布表 割合(%)を求める |
2017 | 確率 | さいころ2つ 和が10以上 |
2016 | データの分布 | 度数分布表 相対度数を求める |
2015 | 確率 | 5つの色玉から2つ同時に取る |
2014 | データの分布 | ヒストグラム 中央値を求める |
2013 | データの分布 | 度数分布表 割合(%)を求める |
2012 | 確率 | 6つの色玉から2つ同時に取る |
2011 | 確率 | 5枚のカードから2枚同時に取る |
2010 | 確率 | さいころ2つ 一方がもう一方の倍数となる確率 |
2009 | 確率 | 6つの色玉から2つ同時に取る |
2008 | 確率 | 5枚のカードから2枚同時に取る |
2007 | 確率 | さいころ2つ 和が7以上 |
2006 | 確率 | 5枚のカードから3枚同時に取る |
2005 | 確率 | 6つの色玉から2つ同時に取る |
2012年までは「確率」の問題が必ず1問あり。
2013年度は「データの分布」が出て、「確率」は出なかった。翌2014年も同じ。
2015年は逆に「確率」が復活し、「データの分布」は出ませんでした。
2014年からは「確率」と「データの分布」が1年おきに出ています。
ということは2026年度入試は「データの分布」ということ。
「確率」は大きく3パターンしか出題されません。
・さいころ2つの目の出方
・色玉から2つ同時に取り出す
・数字の書かれたカードを、2枚または3枚同時に取り出す
すべて樹形図が書ければ楽勝(さいころ2つは表で考える方がいいです)
よって「確率」は絶対に得点しなければなりません。
「データの分布」は、
・度数分布表から割合を求める
・ヒストグラムから代表値を求める
・箱ひげ図を読み取る
のどれか。
代表値は「中央値」「最頻値」「平均値」などのことを言います。
都立入試で出たことがあるのは「中央値」だけ。次は最頻値が出るかもしれません。

このヒストグラムは2014年度の都立入試問題のもの。
たとえばこれから「最頻値」を問える。ただし都立入試では解答用紙に単位がついている。今回なら”回”だ。
最頻値という言葉から、なんとなく「2回」と答えられてしまうのではないだろうか。
解答用紙に単位がなければ「6人」と答える者がいっぱい出るだろうけどね。
◆2015年度、余事象を使う問題が出た
袋の中に,赤玉が3個,白玉が2個,合わせて5個の玉が入っている。
この袋の中から同時に2個の玉を取り出すとき,少なくとも1個は白玉である確率を求めよ。
ただし,どの玉が取り出されることも同様に確からしいものとする。
これが2015年度の問題。
「少なくとも1個は白玉」を求めたくば、余事象である「すべて赤玉」の場合の数を求めれば簡単。
もちろん樹形図をがりがり書いても解ける。
◆対策はV・Wもぎの過去問題集
都立の過去問でもよいが、いかんせん問題数が少ない。Vもぎ・Wもぎの過去問題集は800円程度で買える。
ただしVもぎは、やや難しめの問題も多い。注意されたし。
または単元ごとに編集された過去問集の「虎の巻」を使うのもいい。
2026年度入試向けの最新版が発売されている。
過去10年間の過去問題集 高校入試 虎の巻