[2025年7月26日 更新]
夏休みが始まった。
受験勉強の天王山であるのは言うまでもない。
各教科どのくらい時間をかければいいか。これは夏休み前に決めておいた方がいい。目安でも構わない。
なぜか。その日その日にやることを決めると、やりたい教科ばかりやってしまうから。
特に後回しにしがちなのが国語。
何ができるようになった、何を覚えたという点で勉強した実感が得られにくいからだろう。漢字は勉強する人が多いけど、文章読解と200字作文は後回しにしがちだ。
それでも入試では点が取れてしまう。
過去7年の国語平均点は以下、
2025年度 75.0点
2024年度 75.9点
2023年度 80.8点
2022年度 68.8点
2021年度 72.5点
2020年度 81.1点
2019年度 71.0点
どの年も5教科中、国語の平均点が最も高い。
しかもこの平均点、自校作成校を受ける受験生を除いたものである。いかに国語が簡単かが分かろう。
◆差がつきにくいからこそ
次回2026年度入試は国語の問題が難化するだろう。
他教科に比べ、ここ3年間は平均点が高すぎる。
他が易しくなる可能性もあるが、国語が難化すると私は見ている。
平均点を下げるシンプルな方法は記述問題を増やすこと。
偏差値40未満の下位層は、記述問題だというだけで及び腰になり無回答が増える(四択問題で無回答にする者はおるまい)
2015年度を最後に、都立入試国語では漢字と作文以外の記述問題はなくなりすべてマークシートの四択になった。
その結果平均点が上がってしまった。
<過去記事:都立高校入試 平均点2025年度>
都立高校入試は大きな変更を嫌う傾向があるので、2024年度にいきなり記述問題復活の線は薄い。だがないとも言い切れない。
受験生のキミは「記述問題が出るかもしれない」と思って、この夏の勉強に臨んでほしい。
過去問で記述問題が出てないので記述は不要と判断するのは危険だ。
うちの塾でも、中3には記述問題を多く取り組んでもらう。
国語の入試対策は、他教科と違って早く始められる。
中3全単元が終わらないと解けない問題がある数学、社会、理科とは違うから。