[2025年6月18日 更新]
古文を現代仮名遣いに直す。中学校の定期テストでもよく出るが、都立高校入試でも出ていた。
以下は2019年度の都立入試国語で出た問題。
文中の-線を付けたア~エのうち、現代仮名遣いで書いた場合と異なる書き表し方を含んでいるものを一つ選び、記号で答えよ。
参照:都教育委員会HP
◆過去14年間で4回
2020年度
2019年度
2017年度
2016年度
に大問5で出題されている。
たとえば2019年度の選択肢は
ア 惟喬の親王と申すみおはしましけり
イ 枝をおりて、かざしにさして
ウ はるの心はのどけからましとなむよみたりける
エ その木のもとは立ちて
正解はもちろん「ア」
現代仮名遣いでは「おわしましけり」となる。
実は4回ともハ行転呼音。ハ行をワ行音で発音するもの。
は → わ(2019年)
ひ → い(2020年)
ふ → う(2017年)
へ → え
ほ → お(2016年)
ここ14年間では4回。2016~2020年度に集中している。2021~2024年度は出ていない。
ただし2次募集では2024年度で出ている。
最近の大問5トレンドは
-を付けたア~エの「れ」のうち、他と意味・用法の異なるものを一つ選び、記号で答えよ。
という現代文の助詞、助動詞の用法を問うパターン。
2023年度、2023年度2次募集、2024年度と連続で出た。
2023年度の2次募集は
ア 強調される
イ 併置されている
ウ 使われている
エ 表れでもあった
から一つ仲間外れの「れ」を探す問題。
答えはblog記事の最後に記す。
◆現代仮名遣いに直す問題、来年は出るかも
最近は出ていないが、2026年度入試で出てもおかしくない。
もし出るとしたら、ずばり「へ → え」と発音する問題と見ているがどうだろうか。「かへりいる」とかね。
<答え> エ
エは「憧れる」の連用形が名詞化したもので、自発の意味がある。
他は受け身の助動詞。
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