「とりあえず普通科」が待つ、危険な未来

[2025年6月3日 更新]
高校選びの際、「とりあえず普通科」という意見が多すぎる。
普通科という名称が汎用的すぎるからかもしれない。対するのが「専門学科(旧 職業科)」だからね

やりたいことが決まっていないから「とりあえず普通科」になるのだろう。
でも本当にキミは、普通科に行くべきなのだろうか。

◆大学に行きたいのなら普通科で問題ない
具体的な大学や学部は決まっていなくてもいい。
「高校卒業後は大学に行く」と決めているのなら普通科に行くのもいいだろう。

だが本当に大学に行きたいのかい?
大学で4年以上、より高度な勉強をし続けたいのだろうか。
周りがみんな言っているから、などと考えてはいまいか。
18歳で社会人になるのはイヤだと後ろ向きな理由で大学を考えていないだろうか。

私大文系なら4年で396万円の学費がかかる。理系なら539万円だ。
そのカネを自分で全額、出すつもりはあるか。

◆専門学科という選択肢
では逆に、商業高校や工業高校から大学には行けないのか。
むろん答えはNo。

以下は令和2年度の学校経営シートから集めた進路実績のうち「大学進学」の割合である。

普通科
淵江 27%
八潮 22%
大山 21%
大森 20%
田柄 20%
青井 17%
葛西南 17%

専門学科
千早 58%
大田桜台 44%
第一商業 34%
総合工科 24%
農芸 18%
第三商業 17%
第四商業 17%
杉並工業 7%
葛西工業 6%

普通科の下位校と比較しても、専門学科は大学進学率では遜色ない。

もっともそれが言えるのは商業系であり、工業高校は大学進学率1ケタばかり。

もし「大学も検討しているし、いろんな勉強がしたい」というのであれば専門学科も調べてみるといい。
調べた上で「私のやりたいこととは違うな」と思ったのなら、別の進路を選べばいい。

調べる前から「普通科のみ」に固執しているのは、もったいないとしか言いようがない。
今の時代、ネットで公式サイトが簡単にみられる。
ぜひ普通科高校と比較してごらん。

都立の専門学科は、指定校推薦が充実している。
例えば第一商業高校は、明治大学、中央大学、武蔵大学、國學院大學、明治学院大学などの指定校推薦で大学進学している先輩がいる。

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