[2020年7月21日 更新]
現在、私立中学校または都立中学校(中等教育学校)に通っていて、都立高校を受験したいというケースがある。
そもそもそれは可能なのか。
普通の区立中学校から受験するのとは何が違うのか。今回それをひも解いていく。
◆可能だが不利
これが結論だ。
女子学院や武蔵、芝など私立の完全中高一貫校は高校受験がない。
6年かけてどういう生徒に育ってほしいかを考えた教育を施している。
よって、中学3年時に高校受験をすることなど、学校側はみじんも考慮していない。
授業内で高校受験に向けての学習内容など一切期待できない。区立中学校は先生によって期待できる場合もある。
部活動も中3夏で引退ということはない。まぁ中高一貫校から高校受験するようになったら部活はやめるだろうからここは問題ないかな。
また都立高校の推薦入試を受けるのは難しいと思っていた方がいい。
中学校校長の推薦がいるのだが、えてして私立中高一貫校から途中で出ていく子は「なにか問題がある」と思われるケースが多い(あくまで主観)
◆実例を見てみる
例えば日比谷高校の2020年度推薦入試。
3名が私立中から合格者が出ている。出身中学校は、
・芝浦工大附属中
・立教池袋中
・武蔵野東中
芝浦工大附属中と立教池袋中は高校募集もある中高一貫校。
ただし立教池袋は10名程度の募集しかしない。
一方、武蔵野東中は小中一貫校であり、付属の高校はない。
付属の高等専修学校はあるが高等専門学校(高専)とは違うので注意。
卒業生のほとんどが高校受験をし、私立高校への進学が6~7割である。
参照:武蔵野東中学校HP
なお2019年度推薦入試でも私立中からの合格者は1名。
付属高校のない清明学園だけだ。
◆絶対に塾に行くべき
付属高校へ進学しないことが決まったら、すぐに高校受験の準備をすべきだ。
具体的には「志望校の決定」と「受験勉強」である。
中高一貫校では中3クラスメートは高校受験勉強などしない。
切羽つまった顔をして受験勉強している者はいない。
また中学校の先生も、高校受験指導などほぼしていないだろう。
その両方の弱点を解決するためにも塾に行くべき。
可能なら、他の受験生と一緒に学べる集団形式の塾に行こう。
大変なのは承知の上で、高校受験をするという決断をしたはず。
親に頭を下げ、スマホを解約してでも塾代をお願いしよう。「塾に行けるのが当然」などとなめたことを言わないように。
都立に入る! Twitter (X) そのときに必要な情報をこっそりと。ミンナニナイショダヨ
@toritsukoko