都立工業高校が変わる<前編>

[2020年4月25日 更新]
皆さんは「工業高校」にどんなイメージを持つだろう。
・男ばかり
・卒業したら就職する
・偏差値は低い

こんなイメージではないだろうか。

◆たしかに男子が多い
各工業高校の男子の割合は( )内の数字だ。
 荒川工業 471人中450人(95.5%)
 足立工業 405人中386人(95.3%)
 総合工科 489人中461人(94.3%)
 杉並工業 432人中406人(94.0%)
 蔵前工業 487人中454人(93.2%)
 北豊島工業 368人中331人(90.0%)
 練馬工業 457人中390人(85.3%)
 六郷工科 483人中398人(82.4%)
 町田工業 495人中382人(77.2%)
 中野工業 401人中293人(73.1%)
 工芸 531人中135人(25.4%)

参照:平成31年度 経営シートより

工芸高校は例外、女子の方が男子より多い。
工業高校でもデザイン系の学科には女子も多く集まっている。
六郷工科高校もデザイン工学科は男子40人・女子48人。女子の方がやや多い。

町田工業は総合情報科、中野工業はエンカレッジスクールと特色があるからだろうか。練馬工業もエンカレッジだけどね。

ちなみに令和2年度も練馬工業(85.6%)、中野工業(76.1%)と差は大きいまま。

◆就職者の割合は
 荒川工業 73%
 練馬工業 72%
 蔵前工業 70%
 足立工業 70%
 北豊島工業 63%
 六郷工科 59%
 杉並工業 56%
 町田工業 53%
 中野工業 52%
 総合工科 33%
 工芸 7%

参照:平成31年度 経営シートより

工芸高校は大学進学率が50%と高め。美大に進む子も多い。
杉並工業高校が16%で高い方、他は10%前後である。工芸の高さが際立っている。

◆都立工業高校が変わる
ここでタイトルの通りの話に入る。

都教育委員会は、
「コンピュータシステムやプログラミング、工業に関する数理処理等を活用する力」を工業高校で育成することを目指す。

と発表した。

都教委HP:https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/press/press_release/2020/release20200423_01.html

例として
VR・AR
CG
データサイエンス
Webデザイン
映像・ゲーム

モバイルアプリ開発等へつながる学び を挙げている。

今は、高校・大学生ならほぼ100%がスマホを持っている。アプリ・ソフト開発のニーズは高い。プログラマーやシステムエンジニアが足りない。

技術を持っていれば企業からも引く手あまただ。

なお概要には「AI」という言葉はなかった。
高校ではさすがに学べないということだろう。

その他にも、工業高校の魅力を発信する手立ても検討されている。ちょっと驚いた。

詳しくは<後編>でお伝えする。

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