[2025年9月19日更新]
今回は都立入試英語のリスニングについて。
過去記事の続きなので、未読であれば先に過去記事を読んでもらいたし。
5問あるリスニングのうち問題B、つまり4問目・5問目について話す。
◆リスニング4問目はhow多発
what | when | where | who | why | which | how | |
2025 | ⑤ | ④ | |||||
2024 | ⑤ | ④ | |||||
2023 | ④⑤ | ||||||
2022 | ④⑤ | ||||||
2021 | ⑤ | ④ | |||||
2020 | ⑤ | ④ | |||||
2019 | ⑤ | ④ | |||||
2018 | ⑤ | ④ | |||||
2017 | ⑤ | ④ | |||||
2016 | ④ | ⑤ | |||||
2015 | ④ | ⑤ | |||||
2014 | ④⑤ | ||||||
2013 | ⑤ | ④ | |||||
2012 | ④ | ⑤ | |||||
計 | 15 | 1 | 1 | 1 | 3 | 0 | 7 |
過去14年の都立入試から集計した。④~⑤は問題BのQuestion1~2(リスニング4~5問目)を示している。
12年連続でWhat~?が出ている。鉄板だ。来年度も出るだろう。
2016年度以前はリスニング第4~5問目はどちらも答え方が記述だった。2017年度からQuestion1(4問目)は四択問題になった
この4問目の四択問題正答率、2019年度を除きそこそこ高い。
2025年度 71.1%
2024年度 77.1%
2023年度 84.4%
2022年度 87.5%
2021年度 74.2%
2020年度 64.8%
2019年度 37.7%
2018年度 73.3%
2017年度 78.5%
9年のうち5回はHow~?の疑問文で問われている。
うち3回はHow longで始まる。
How long has Ms.Green taught English in Japan?(2021年度)
How long will the ABC Department Store hold the World Lunch Festival today?(2019年度)
How long have people enjoyed Tama Hot Springs?(2018年度)
2015年度、2013年度もHow longが使われている。
期間を問われる問題なので、会話の中から期間を選ぶ問題。
2018年度のように、「for」と「four」を聞き間違えることを狙った選択肢もあるので注意せよ。
◆リスニング5問目はwhatで堅い
まず間違いなく2026年度入試でもWhat~?で問われる記述問題が出るだろう。
解答は「間違っていなければよい」ので、主語から書かなくてもいい。
例えば2018年度の問は
What can Tom see from the windows of all the ryokan?
である。
模範解答は
A beautiful lake view.
となっているが、もちろん
He can see a beautiful lake view.
と答えてもいい。
◆5問目、実は難問
スペルが分からなければ答えようがないが、そこまで難しい単語は出てこない。だが2015年度が「thirty」を書かせる問題で、この問題は正答率が11.5%と低かった。「thirty」が書けなかったり、「Forty」と引っかかったりする誤答が多かった。
2017~2021年度の5年連続、2023~2024年度ではこのリスニング最終問題が、英語の最低正答率を記録。得点しにくい問題なのだ。
だが英語で90点以上を狙うならリスニングで満点を取って弾みをつけたい。
基本的には解答となる文をそのまま聴きとって答えればいい。アレンジは不要だ。
自校作成校でもリスニングは同じ問題を使う。進学指導重点校の受験者なら余裕で満点といきたいね。