白鴎高校に入学する最後のチャンス

[2021年10月25日 更新]
都立白鴎高校は2022年度入試をもって、高校からの募集を停止する。

(ここでは白鷗でなく、環境依存文字ではない白鴎と記載する)

参照:都教育委員会HP

これにより、現在の中学2年生が入学できる都立の併設型中高一貫教育校はゼロになる。

もともと、併設型の中高一貫校は5つある。
白鷗高校・附属中学校
両国高校・附属中学校
武蔵高校・附属中学校
富士高校・附属中学校
大泉高校・附属中学校

2021年春までに白鴎以外は高校募集を停止した。
そして来春をもって全5校が高校募集停止となる。

◆最後の高校受験
白鴎高校の受験は例年通り「2クラス募集」で行われる。約80人。

過去9年間の白鴎高校一般入試の結果は下の通り。
2021年 受験96 合格66
2020年 受験74 合格66
2019年 受験89 合格66
2018年 受験84 合格66
2017年 受験79 合格65
2016年 受験55 合格55
2015年 受験101 合格64
2014年 受験66 合格64
2013年 受験96 合格65

全入(受験者全員が合格)は2016年度のみ。

2014年度は男子のみ全入、女子は2名不合格だった。
それ以外の年はまずまず受験生が集まっている。

では他の併設型一貫校の高校募集最終年はどうだったか。
2021年(大泉) 受験55 合格55
2021年(両国) 受験69 合格64
2020年(富士) 受験61 合格60
2021年(武蔵) 受験75 合格64

大泉と富士は全入。
両国は女子が全入。落ちたのは男子のみ。

区部は緩い受験になる傾向があるようだ。

では2022年度の白鴎高校はどうなるか。
全入になっても驚かないが、わずかな倍率は出るのではないかと予想している。両国と同様、地元に人気あるからね。

◆白鴎高校はお薦めではない
私は「中高一貫校に高校から入学するメリットは1つもない」と思っている。

もし高校から入学する方がいいのなら、そもそも中学校は何のためにあるのか。ということになる。

白鴎高校が悪い高校と言いたいのではない。多くの都立高校の選択肢がある中、あえて中高一貫校を選ぶメリットが見当たらないと言いたいのだ。

残念ながら、併設型中高一貫校は失敗であると都教育委員会は結論づけた。

成功と考えていたら、1つ残らず高校募集停止になどしない。

そんな学校に入る理由は何か。
もしあるならば、浅学の私に教えてくれないだろうか。