読書感想文は提出することが目的

[2020年9月25日 更新]
なぜ中学校の名夏休みは、宿題に読書感想文を課すんだろう。

百歩譲って、読書を促すとか生徒が本を読んでどういうことを考えているのかが知りたい。そういう目的があって宿題にするのなら分かる。

では、その枚数を指定するのはなぜなのだろう。

そりゃ生徒全員が原稿用紙100枚超も書いてきたら読むのに時間がかかりすぎるから、「原稿用紙10枚まで」と上限を設けるのなら分かる。

でもどの中学校も「原稿用紙3枚以上」と下限を設けている。意味が分からない。
短くまとめられることを水増しする能力を磨きたいということなのだろうか。
アホである。

そもそも読書の感想なんてシンプル。
「面白い」か「つまならい」かと、「役に立つ」か「役に立たない」か。

「役に立つ」には新たな知識を身につけられる、または今な考え方の良しあしを判別できるという2面があると考える。

マトリクス図で考えるとわかりやすい。

小説はたいていBかC。まれにA。
楽しむための読書なのだから、それでいい。

Cだと気付いたら即、読むのを止めて他の本に移ろう。人生の時間は有限だが、世の中に本は無限にある。この無限とは「すべての時間を読書に費やしても、すべての読み切れない」という意味だ。

つまらないとわかっている本は一切メリットがない。「最後まで読めば面白いかも」と期待するかもしれないが、そんなケースはまぁ100%ない。

「最初は面白いが、オチでがっかり」なら多々ある。
くり返すが「つまらない本を読み続けるのはプラスにならないのではなく、人生にとってマイナス」である。

私の感覚ではAは100冊中に1冊あるかないか。読書量が増えるほど「役に立つ」のハードルが上がるので、Aだと思える割合は減っていく。

その分、Aに出逢えた時の感激はひとしおだ。
これが読書を止められぬゆえんでもある。(ゆえん・所以…理由、わけ)

まぁホンネは「原稿用紙枚数の下限を設けないと、チャチャっと書いておしまいにする生徒がいるから」だろうね。

◆読書感想文は提出すればいい
たいていは国語の宿題として出されるので、提出しなければ国語の評価が下がる。特に中3は、2学期の評価評定が調査書点に直結する。だから必ず出すべき。

かといって、そこまで時間をかけるべきものでもない。
さっさと終わらせてしまおう。何日もかける必要はない。