[2025年2月25日更新]
Xにて質問があったのでblogを書く。
高校受験が終わった今、入学までにやっておくといい勉強は何だろう。
高校から宿題を課された場合
真っ先にやろう。
入学後、たいてい国数英のテストがある。
最初のテストで好成績なら、気持ちよく高校生活を始められるぞ。
高校から宿題がない場合
まだ宿題が出ていないのなら、ズバリ数学を最優先で勉強し始めるといい。
理由は3つ。
◆理由1 授業のペースが速い
中学校と比べ、高校の授業スピードは倍になると思ってほしい。特に数学。
教科書の内容は中学の2倍、授業時間は同じくらいだ。
例えば数研出版の高校教科書は
数学Ⅰ 240ページ
数学A 196ページ
https://www.chart.co.jp/kyokasho/22kou/sugaku/gen/#contents
都内公立中でシェア最高(68.5%)の、東京書籍の中学教科書は
中3数学 284ページ
高校に入ったら生活の様子が大きく変わる。慣れぬ電車通学も疲れる。
そこで勉強を最優先にできるなら問題ないが、そうはいくまい。
だったら今のうちに勉強貯金を重ねておくことだ。
他の教科でもいいが、たいていの高1が苦戦するのが数学。
だから数学は勉強貯金しておく。
◆理由2 予習前提
下位校を除き、高校の授業は生徒が予習していることが前提。
予習しなければ、授業で初めて学ぶことばかりになる。先述の通りに授業スピードは速い。授業内で10のことを習い、その場で10を理解するのは至難の業だ。
中学校の授業で余裕だったからとナメてはいけない。
そういう子が行く高校は当然、周りの生徒のレベルも高い。授業もレベルが高い子しかいないのを前提に進められる。脅しでなく中学校の3倍のスピードで授業が進む。
以前、日比谷高校の塾向け説明会で「高1の一学期で数Ⅰは終えます」と聞いた。
高校の授業は、予習で理解した内容が正しいかを確認するためにある。
初めて聞いた内容を理解する場ではない。
他の教科も同様だが、数学は特に顕著。
一か所でつまずくと、その先も理解しづらくなる。どんどん分からないところが増えていく。するとある日「もー数学わからん。やめた!」となる。
過去にこんな高校生をごまんと見てきた。
◆理由3 勉強に時間がかかる
中学数学のように、ただ計算しておしまいという問題は高校数学では減る。
関数や不等式で「場合分け」という作業をしなければならない機会が増える。
「なぜこういう分け方をするのか」など、高校数学問題集の解説などには詳しく載っていないことが多い。途中式すら省かれているので「なぜこの式からこの式になるの!?」ということもしばしば。
ただの計算であっても慣れるまでに時間がかかるものもある。
高1の最初に学ぶ「たすきがけでの因数分解」がその1つ。慣れてしまえば数字の組み合わせが3秒でピンと浮かんでくるようになるが、初めは1問解くのに数分かかる。時間に余裕のある高校入学前にやっておくのは超オススメだ。
◆教材は買おう
高校で買わされるかもしれないが、1冊は買うことを薦める。
Vもぎ偏差値55~65であれば黄色い表紙の「チャート式 解法と演習 数学I+A」(通称:黄チャート)がいい。
もう1つランクが上の青い表紙のチャート式(通称:青チャート)もあるが、上記偏差値の子なら黄チャートで充分。
黄チャートを正しく理解しながら先に進めていく方がいい。
春休み中、数Ⅰの「2次関数」まで終えれば上出来だ。
https://amzn.to/4iaBzeN
◆タダでやりたいならスタサプ
テキストは高校のものを使いたいので、前もって買うのはちょっと…
と考えているならスタディサプリの14日間無料体験を使うといい。
毎年、新高1にお薦めしている。無料期間だけの利用で全く問題ない。これで数学をばんばん進めておく。やることないなら前を向いて動き出した方がいい。
解説授業を見て問題を解ける。塾の授業を自宅で受けるイメージだ。
テキストは画面に表示されるので、ノートだけ用意すればいい。
スタディサプリの無料体験は、下記リンクの公式サイトから「初回の方は14日間無料体験!会員登録へ」のボタンを押せばOK。
そこからコース(ベーシックコースでOK)と個人情報を入力し、支払い方法をクレジットカードに設定すれば無料体験できる。
中学生は保護者と一緒に登録しよう。
この時点で費用はかからない。
注意点は「14日間の体験後は、自動継続となる」こと。
申込日から14日間以内に利用停止すれば費用は0円。サポートWebからオンラインで解約できる。
まあ1か月あたり税込2,178円なので、無料体験+1か月で高校入学まで使い倒してもよいだろう。
都立に入る! Twitter (X) そのときに必要な情報をこっそりと。ミンナニナイショダヨ
@toritsukoko