偏差値35でも東京理科大に絶対受かる?~指定校推薦~

[2019年1月23日更新]
◆指定校推薦は高校偏差値で決まるわけではない
指定校推薦という制度は知っているだろうか。

簡単に言えば
「ほぼ無試験で入れる大学合格の枠。高校ごとに持っている枠は異なる」

高校1年~3年1学期までの通知表の点数の平均、「評定平均」によって指定校推薦がもらえるかどうかは決まる。
3年間オール5が最高だが、おおむね4.2~3.0くらいあれば指定校推薦は受けられる。
この点の幅は大学により異なる。難関大学ほど要求される評定平均は高い。

ではどの高校にどんな指定校推薦の枠があるのか。
ふつうは公表しない。

その高校に通っている生徒やその保護者も知らないことが多い。
先生に聞けば教えてもらえるが、そういう制度があることを高校1年の段階で生徒に伝える高校はほぼない。

なぜか。
指定校推薦での合格は各高校の大学合格実績にとってメリットが少ないからだ。

◆合格実績=進学実績 ではない
例えば300人の高3生徒がいる高校があったとする。

合格実績で「早慶上理合格50名、GMARCH100名、日東駒専150名」とうたっていれば

「最低でも日東駒専に全員受かるんだ~」などと勘違いする残念な保護者がいる。

よく見よ。
「合格実績」だ。

大学受験は7~8回受けるのが一般的。センター試験利用などで10以上の出願をすることも珍しくない。
とすれば、お利口な高校生なら一人で10校の合格実績を稼げるのだ。

「早稲田大の文・政経・社会科学部すべて受かった」となれば、合格実績3とカウントする。
明治も立教も法政も受かれば優秀な生徒一人で合格数5~6は確保できる。
300人の生徒の上位2割で、いい合格実績の8割はたたき出したりするのだ。

なので、成績の良い高3は高校の先生から「もっとたくさん受験しろ」と要求される。

その言葉の続きは「高校の合格実績をアップするために」だ。もちろんそんな本音をいう先生はいないがね。

受験料は当然すべて受験生が負担する。高校にとってはいくら落ちようが、何も痛まない。

◆指定校推薦は1校しか合格できない
指定校推薦はその性質上、高3の11~12月までには合格が確定する。

そうすればその生徒はセンター試験をはじめ、大学の一般入試は受けないことになる。
高校側としては「優秀なアイツが合格実績を稼いでくれなくなる」というわけだ。

だから優秀な生徒には指定校推薦を使わせない。

学力がなく大学の一般入試ではまず受からない、そんな生徒に指定校推薦を使わせるのだ。浪人されると面倒だからね。

これから高校に入る皆さん。
高校に入ったらまず「その高校が持っている指定校推薦の枠」を高校の先生に聞くべきだ。

年度によって指定校推薦枠が変動することはあるが構わない。「去年の指定校一覧を見せてもらえませんか」と頼むべし。

◆いい指定校推薦枠を持つ、穴場高校がある
ある手段で入手した指定校推薦枠を今回はお教えする。

あくまで前年度までのものなので、最新版でないことはご容赦いただきたい。

指定校推薦は「以前はレベルの高かった高校」がいいものを持っていることが多い。
また同レベルなら、都立高校の方が私立高校より圧倒時に枠を多く持っている。

今回は早慶上理とICUを指定校に持つ都立高校を紹介しよう。

高校のレベルが高いほど、多くの枠を持っているのがわかろう。
特に慶應、上智は枠を持っている高校が少ない。

文京高校や目黒高校は早慶上理の指定校推薦を持っていない。

豊島、石神井、武蔵丘は東京理科大の枠を持っている。晴海総合は上智の指定校を有しているのだ。

驚くべきは表の下部分。
北豊島工業、足立工業には東京理科大の指定校推薦がある。
北豊島工業の偏差値は35程度。中学校の通知表オール2でも目指せるレベル。

その学力で東京理科大学に現役合格するのは絶対に不可能だ。

ビリギャルはもともと進学校に進めるだけの学力があり、高レベルの生徒の中でのビリである。北豊島工業のビリではまともな大学に合格できるわけがない。

この指定校推薦の情報。
おそらくほとんどの中学生が知らないであろう。中学校の先生もまず知るまい。

みなさんに言っておく。
この記事のことは誰にも教えるな。
余計なライバルを増やすことはない。

もしかしたらこの記事は削除するかもしれない。
実は過去にある記事を載せたが、削除した。あまりに今年の都立入試に有益な情報だったためだ。

これだけは、塾に通っている生徒だけの情報とさせていただく。申し訳ない。

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すぐ読んでおけば削除されても問題あるまい。

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