都立高校受験 英検を受けるメリットはある?

[2026年5月8日更新]
都立高校を第一志望としている受験生は、英検(実用英語技能検定)に合格していると何かメリットがあるのだろうか。

今回はこの点を説明する。

なお結論は
英検合格の直接のメリットはなし。でも合格しておく方がいい。
である。

◆都立高校受験では加点なし
まず推薦入試(推薦に基づく選抜)
調査書点、面接点、作文/小論文点の合計で合否を決める学校が多い。

調査書点は中3の通知表の評定1~5を点数化したもの。
観点別評価A~Cは、エンカレッジスクールのみ利用する。
傾斜配点はなく、9教科すべて平等に扱う。

英検など、検定の合格を加点することはない。
そもそも調査書に書く欄がない。

ESAT-J(スピーキングテスト)結果も推薦入試では関係ない。

出願時に提出する自己PRカードも点数化はしない。面接で参考資料とするのみ。
ただし、総合得点が同点となった場合は自己PRカードなどを用いて順位をつける。

選考のための順位を定めるに当たり、総合成績が同点である場合は、都立高校長が必要とする資料(自己PRカードを含む。)を用いて、同順位が出ないように配慮する。

参照:令和8年度 東京都立高等学校入学者選抜実施要綱

◆一般入試でも加点はない
続いて一般入試(学力検査に基づく選抜)
こちらは調査書点、学力検査点、ESAT-Jの合計で合否を決める。

調査書点は中3の通知表の評定1~5を点数化したもの。
ただし学力検査のない教科(多くの学校は国数英社理の5科テストなので、実技4教科)は2倍の傾斜配点となっている。塾業界では換算内申(かんさんないしん)と呼ぶ。

ここでも一切、英検などの加点評価をする機会はない。
例え英検1級を持っていたとしてもだ。

◆活用するなら私立高校受験
かたや私立高校受験であれば、英検を持っていることで有利になるケースがある。
最も多いのが「英検〇級合格で、通知表+△」と扱うケース。主に単願推薦や併願優遇で利用できる。

例:2026年度 豊島学院高校
単願・併願優遇で以下のように加点措置がある。

①資格加算:英検・漢検・数検各3級以上で(下表参照)
英検準2級プラスは準2級として扱う

スーパー特進特別進学・選抜進学・普通進学
5科9科5科9科
単願併願単願併願単願併願単願併願

3級
1つ+1+1+1+1
2つ+2+2+2+2
3つ+3+3
準2級1つ+1+1+1+1+2+2+2+2
2つ+2+2+2+2+3+3
3つ+3+3+3+3
2級
以上
1つ+2+2+2+2+2+2+2+2

豊島学院の単願・併願優遇の目安は以下の通り。
5科内申または9科内申の一方を満たせばOK。

5科内申9科内申
スーパー特進23/25満点40/45満点
特別進学21/25満点37/45満点
選抜進学19/25満点34/45満点
普通進学18/25満点32/45満点

参照:豊島学院高校Webサイト

単願や併願優遇で通知表の点は足りなかったが、英検に合格したので+1点された。
結果、併願優遇で受験できた。

といったケースがあるのだ。

他の私立高校でもWebサイトにて公表しているケースがままある。
5月時点では2027年度入試の詳細はまだ発表されていないだろうが、見ておくことは何ら問題ない。

参照されたい。

帝京高校 https://www.teikyo.ed.jp/exam_s/outline_s/

東京家政大附属高校 https://www.tokyo-kasei.ed.jp/app/uploads/2025/10/youkou2026_h.pdf

実践学園高校 https://www.jissengakuen-h.ed.jp/exam/exam_infomation_shs/pdf/2026sh-boshuu.pdf

桜丘高校 https://sakuragaoka.ac.jp/assets/files/examinee/guidebook_h.pdf

◆都立受験には直接メリットはないけれど
都立高校受験において、英検などの検定合格で加点などないことはお分かりいただけただろう。

だが、まったくのムダだとは思わない。
英検3級であれば、都立入試に出るような英単語を覚える訓練をしてから受検するだろう。

検定を受けるための勉強が、都立高校受験にもプラスにはたらくことは想像できる。
自分の努力の成果を知ることができる数少ない機会でもある。

英検に限らず、数検や漢検を自分の得意なものから受けるのはいいと思うよ。