都立推薦入試 7年間の倍率推移(1)

[2025年9月30日更新]
倍率についての記事は興味を持つ方が多いようなので、今回は都立高校推薦入試の倍率推移を見ていこう。2019年度から2025年度までの7年分を集めた。
都立推薦は受験者数を公表していないので、応募倍率で出している。

今回は7つある進学指導重点校について。
立川高校は2022年度から創造理数科が加わったが、今回の調査は普通科に限定した。

◆7年間の推薦倍率推移

2019202020212022202320242025平均
日比谷3.413.393.763.443.322.553.173.29
戸山4.194.104.504.613.683.343.554.00
青山6.445.677.897.703.823.794.255.65
西3.603.393.953.814.372.952.773.55
八王子東2.101.853.272.661.572.272.032.25
立川2.893.083.983.333.502.952.953.24
国立3.373.794.063.733.323.553.443.61

青山は2022年度までは定員の10%だけなので、倍率は高くなっている。
その他は定員の20%が推薦入試での合格数で倍率を出した。

区部は、5~7年前と比べると最新の倍率は低迷気味。2024年度開始の所得制限を撤廃した私立高校授業料無償化の影響が大きいのだろう。

戸山の倍率の高さは、学校の良さもさることながら立地だろう。23区の東西どちらからでもそこそこ通いやすい。
副都心線西早稲田駅が最寄だが、相互乗り入れの東武東上線や西武池袋線も使える。
ちと歩くが高田馬場駅なら山手線、西武新宿線、東西線でも通えるからね。
また自転車通学OKなのも好材料だ。日比谷や新宿は自転車通学不可。。

また、日比谷や西は2024年度に3倍を割ってしまった。
この2校は推薦入試で集団討論を実施している。これがイヤで推薦入試は受けない受験生も一定数いたのだろうね。

八王子東は低い。
2025年度の推薦入試、都立普通科の平均倍率は2.60。それを下回っている。
同じく東京の端にある光丘(1.54)、淵江(1.75)、篠崎(1.96)、町田(1.80)、成瀬(1.89)、多摩(0.98)、小川(2.25)、翔陽(0.90)なども低い。
高島(2.97)や紅葉川(2.67)、大泉桜(4.50)は倍率が出ているので、立地が全てではない。

◆受験者数は戸山、国立、西

2019202020212022202320242025平均
日比谷215210237217209163203207.7
戸山264254279286232214227250.9
青山174153213208210212238201.1
西227210243236275189177222.4
八王子東13211520316599145130141.3
立川182191247180189165192192.3
国立212235252231209227220226.6

青山は2022年度までは定員の10%だけなので、倍率は高くなる。
その他は定員の20%が推薦入試での合格数。

やはり戸山が多く、西と国立が続く。

八王子東は100名を下回ることもあるくらい集まらない。
とにかく場所がよくないよね。戸山の真逆。
電車から徒歩だと八高線の北八王子駅のみ。
京王線や中央線の八王子駅からバスか、同じく中央線の豊田駅からバス。
豊田からのバスは本数が少ない。朝7時台でも20分に1本だけ。徒歩だと30分くらいかかる。
中央線沿線には立川、国立そして国分寺もあるので東から来る子にとっては遠いのがデメリットになる。

逆に八王子東に通いやすい所に住んでいるのならチャンスだ。
いい学校なのに低倍率で入りやすいのだから。