[2019年5月7日更新]
◆「都立離れ」が始まっている
まずは以下の表を見て欲しい。

東京都の高校入学者数を
・国立(こくりつ)高校
・都立高校
・私立高校
に分けて集計した。
右はじの”割合”は、高校入学者全体における都立高校入学者の割合である。
東京都の高校の入学者数なので、「他県から東京の私立高校に通う生徒」は含まれる。
「東京に住んでいるが、他県の高校に通う生徒」は含まない。
以下分析は基本的に”2009~2018年度の10年間”で行っている。
まず国立(こくりつ)高校の入学者数。
毎年1100名前後で大きな差はない。
中等教育学校である
・東京大学教育学部附属中等教育学校
・東京学芸大学附属国際中等教育学校
は含まない。
おおよその定員は、
筑駒 160名
筑附 240名
学芸大附属 320名
東工大附属 200名
東京芸大附属 40名
お茶の水女子 120名
中学校からの内部進学がないのは東工大附属と東京芸大附属のみ。
筑駒は120名が内部進学である。入学面では高入生は冷遇されている。
ついで私立高校。
おおむね59000名で、プラスマイナス1000名程度。
そして都立高校。
2009、2011年を除き46000人を超えていた。
2018年はついに45000人も下回っている。
都立高校入学者の割合は42.6%と最低水準に。
都立離れは着実に進んでいる。
2019年の結果が出たらまた報告するが、おそらく都立高校入学者の割合は43%を超えないだろう。
◆都立離れの理由は?
何回も言ってきたが「私立高校授業料の実質無償化」と「私立大学入学定員管理の厳格化」により、
都立の中下位高校に行くくらいなら、私立大学付属の高校に行ったほうがいい
と考える保護者や高校受験生が増えたからだ。
しかし、「都立に入りやすくなった」と考えるのは早計である。

これは、都立高校の偏差値別「受験倍率」を集計したものだ。
※偏差値はVもぎ60%合格率
偏差値50以上の高校は倍率1.5倍を超えている。
1.5倍とは「3名受けたうち1名が落ちる」ことを意味する。1/3の確率で落ちるのだ。
33名なら11名が落ちる計算だ。
逆に偏差値39以下の高校は1.1倍以下。
1.1倍とは「11名受けたうち1名が落ちる」ということ。
33名なら3名が落ちる計算だ。
つまり倍率1.5倍は倍率1.1倍より、落ちる受験生数が3.7倍も多いということだ。
偏差値39以下は普通科が少ない。
人気が下がっている工業科などが中心である。
普通科に進み、大学進学を考えているのなら偏差値50以上の高校には入ってほしい。
キミが中1~中2なら、まずは定期テストのみでいい。
国数英社理の5教科は当然だが、実技4教科の点数も取れるようにしておかなければならない。
中3で急に、テストの点を取れるようにはならない。
すでに自分の勉強方法が見つかっていて、結果が出ているならそれを続けるといい。
時おり、見直すことだけは怠らないように。
もし実技教科の勉強方法が分からなければ、素直に誰かを頼るといい。
塾でももちろんいいのだが、実技教科を教えてくれる塾はまずない。私の塾でも実技教科は指導できない。
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