[2021年10月6日 更新]
2022年度入試は、すべての都立高校普通科(単位制を除く)で男女別定員制の緩和が採用される。
この制度については過去記事を読まれたい。
<過去記事:「男女別定員制の緩和」とは>
これによって何が起こるのかを説明する。
◆合格最低ラインが変わる
ほとんどの普通科高校では、男子より女子の方が合格に必要な総合得点は高い。
進学研究会による昨年の合格基準点、男子の方が女子より高い高校は1つもなかった。
男子と女子が同点なのも以下7校のみ。
西、戸山、江北、松が谷、小川、山崎、東村山西
他はすべて女子の方が合格基準点が高いのである。
男女別定員制の緩和が実施されると、まず一般入試定員の47%が男子合格者、43%が女子合格者で決定する(男子の方が中3の数が多いため定員も多い)
残り10%は男子と女子混合で、成績(=総合得点)の高い順から決まるのだが、たいていの高校ではこの枠は女子が独占する。
だから女子の方が定員が少ないのに、合格者は女子の方が多いなんてことが起こる。
2021年度一般入試の募集定員と合格者数を比べてみよう
定員より合格者を数名多く出すのは辞退者を想定してのこと。どの都立高校でも実施している。
三田高校
男子定員107→合格97
女子定員99→合格113
田園調布
男子定員88→合格80
女子定員82→合格90
目黒
男子定員99→合格90
女子定員92→合格106
広尾
男子定員79→合格72
女子定員73→合格82
井草
男子定員116→合格105
女子定員107→合格122
マトモな倍率(実倍率1.4以上)が出る高校なら、女子の方が合格者が多いのは上記の通り。数字が物語っている。
その中で唯一、豊島高校は
男子定員115→合格115
女子定員107→合格109
と男子の定員を割っていない。男子実倍率が1.86倍と高めだったことから、男子の優秀な成績者が残ったためだろう。
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