併願優遇のない お薦め私立高校

[2019年9月20日更新]
一昨日の続き。

都立高校が第一志望で、併願優遇の私立高校も決まったら、他にもチャレンジ校として私立高校を受ける「3校受験」についてお話しした。
<過去記事:東京都の併願優遇について全部、教えます

今回は、東京23区にあるお薦めの私立4校を紹介する。

◆いちばんのお薦めは國學院高校
國學院高校
中央大学高校
中央大学杉並高校
明治学院高校

の4校だ。

これは、200校以上ある私立高校から以下の条件で選んだ。
 1. 併願優遇がなく、テストの結果のみで合否が決まる。
 2. 付属中学がない

たった2つの条件だが、該当するのは4校しかない。

2つ目の条件が特に大切だ。高校から入学する生徒が、希望の進路(多くは大学進学)を選べるかどうか。
付属中学があれば、中学から内部進学した生徒の方が大学合格実績は抜群にいい。

これは当然のことで、そうじゃなければわざわざカネをかけて中学から入学したりしない。

國學院久我山高校や明治学院東村山高校は中学部がある。

高校から入っても、大学にきっちり進ませてくれる高校を選びたい。
その中でいちばんのお薦めは國學院高校だ。

◆この4校は2つに分けられる
國學院・明治学院 →他大学受験が多い。内部進学は3割前後。
中央大学・中大杉並 →中央大への進学が9割と多い。

中央大学は文系・理系学部どちらもある総合大学。
よって、医歯薬学などを目指さない限り、他大学を外部受験する必要はない。

國學院と明治学院は他大学を受験する生徒の方が多い。
理系学部を目指す場合と、國學院大・明治学院大より上位の大学を目指す場合に分けられる。

この2校の合格実績を比べてみよう。

以下の数字は、2017春~2019年春の合格実績である。2校とも既卒生を含む人数。

合格者数は國學院高校が圧倒しているが、そもそも1学年の生徒数が違う。
 國學院高校は550~590名
 明治学院高校は300~320名

國學院高校の方が1.8~1.9倍ほど生徒が多い。
とすれば、明治学院高校の方がやや優勢といえる。

なお國學院高校から明治学院大への合格数は102名
明治学院高校から國學院大への合格数は8名
と大差がついている。
(これも2017~2019年の3年分)

◆國學院を薦める理由は「受験のしやすさ」 

2020年度入試日程を見てみよう。

國學院高校は3回チャンスがある。明治学院高校は2回だ

明治学院高校は、2/10の受験だと入学金等の延納が出来ない。
この後、都立高校に合格した場合、入学金250,000円は返ってこない。
2/19の受験なら、都立高校の合格発表後である3/3まで納入を待ってくれる。

ただし2/19は都立入試の2日前。この時期に受けることはあまりお薦めでない。

國學院高校は受験機会が3回ある。
どの回でも入学金の納入は都立高校の合格発表まで待ってくれる。70,000円の手付金は必要だが、入学金全額よりマシだ。

ただし國學院高校の受験にもネックはある。
受験しやすいので倍率が高いということだ。

2019年度入試の実質倍率は
 一般入試1回 2.37倍
 一般入試2回 5.04倍
 一般入試3回 7.78倍

と後になるほど高くなる。お薦めはもちろん1回目だ。

なお明治学院高校の2回目の倍率は、4倍前後である。
倍率だけを見れば明治学院高校の2回目もアリだが、やはり試験日がね・・・

◆結論。都立高校が第1志望なら2/10に國學院を受けよう 
自然と、併願優遇は2/11か2/12に受けられる高校になる。

忘れてはいけないのは、國學院高校であれ明治学院高校であれ合否はテストのデキで決まる。
両校とも入試問題は易しくない。Vもぎで偏差値60に届かないようであればまず合格は不可能。

過去問の研究をし、7割以上取れるように鍛えておこう。
國學院高校の合格最低点は7割以上だ。

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@toritsukoko

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