推薦入試倍率の推移 2010~2020年度入試

[2020年5月15日 更新]
次回から、各都立高校の推薦入試の倍率推移をお伝えする。

推薦入試倍率は、その高校の人気バロメータとも言える。
倍率下降が続いている=人気下落中 というイメージを持たれやすい。
推薦の倍率が高いのは中学生にとって「憧れの高校」である証左だ。

しかし一般の方は10年前の推薦倍率なぞ見ない。せいぜい2~3年分。
「都立に入る!」を見に来た方だけが得するようになっている。ミンナニナイショダヨ。

1回目は日比谷高校。楽しみに待たれよ。

◆2013年度に入試制度が激変
2013年(平成25年)、都立高校の推薦入試が以下のようになった。
 変更1 集団討論を必ず実施する
 変更2 小論文または作文または実技試験を必ず実施する
 変更3 内申点(調査書点)の配点が最大50%に下げられた

2012年度までは調査書と面接のみで合否が決まる学校があったが、2013年度からは個人面接と集団討論が必須。

普通科は小論文か作文のどちらかがある。上位校はほぼ小論文を選択している。進学指導重点校で作文なのは西高校だけ。
総合芸術高校や多摩科学技術高校、つばさ総合高校などは実技試験がある。

2012年度まで、推薦入試は内申点でほぼ合否が決まっていた。
総合得点のうち内申点の割合はなんと70%前後。例えば駒場高校が77%。大泉高校はなんと82%を内申点が占めていた。

しかし2013年度の変更により、調査書点以外の配点が上がった。
通知表の点数がやや足りなくても作文・小論文や面接で逆転合格がしやすくなったのだ。よい変更だったと思う。

都立推薦入試は、原則1校しか受けられない。
作文や面接が得意な子は、通知表がいまいちでも推薦入試で合格を狙うチャンスが増したということ。

憧れの学校を推薦入試で受験しがダメだったら一般入試で実力相応校を受けることができる。

とは言うものの、作文や面接が得意な子はえてして通知表の点もいいものだ。先生ウケがいいからである。私はそう考えている。

◆「隔年現象」くらいは知っておこう
大学入試や(私立)中学入試で前年の倍率が高い場合、翌年の受験倍率が下がる傾向がある。「こんなに倍率が高いなら他を受けよう」とみんな考えるから。これを隔年現象という。

都立高校入試でもそういうことはあるが、必ずしもそうとは言えない。それも一緒に読み解いていこう。いろいろ気づけるよ。

都立に入る! Twitter (X) そのときに必要な情報をこっそりと。ミンナニナイショダヨ
@toritsukoko

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