転学・編入学試験に100%受かる都立高校

[2020年10月6日 更新]
先週、都立高校の二学期転学・編入学募集の結果から、「過去3年間、1名も1年生の合格者を出していない高校」を調査した。 

受験した子の全員が落ちた都立高校である。転入学の倍率はあってないようなものだから。
<過去記事:都立高校 編入募集の結果 ~2020年度二学期

今日は逆に、「転学・編入学の試験で受験者全員を受からせている都立高校はどこか」を探ってみた。過去の成功例にあやかろうという話だ。

区部の全日制普通科のみで集計している。

◆狙い目は練馬区

募集人員 > 受験者
受験者全員が合格した高校

募集人員 < 受験者
募集人員ぴったりの合格者を出した高校

受験者ゼロ
この3つのいずれかを満たしている高校を集めている。

まずは2020年度二学期、区分2の結果。

受験者自体が1名と少ない高校が多い。

次いで2019年度二学期の結果。

ここで5校が消える。

板橋は3名受けて全員不合格。
合格基準が厳しいのか、受験生の質が悪かったのか。その理由は教えてもらえない。

次いで2018年度二学期の結果。

4校が消える。

雪谷と本所は受験者がいなかった。

◆三学期の結果は
データが少ないので三学期の結果も見てみよう。

目黒、本所、足立新田が消える。

この5回分のデータを集めると

雪谷、練馬、光丘は定員までの受験生は全員合格させていることになる。
雪谷は2名受験、2名合格なのでデータが少ないのが難。
過去5回分の数字だけ見ると、練馬高校と光丘高校は絶対に受かっていることが判明した。

あくまで傾向であり、次回も同じとは断定できない。
だが傾向はあるということだ。

◆ちゃんと学校を比べて
転入学、編入学に成功するためには、学校選びが実は大事。
選択肢が無数にあるように見えるが、実態はそうではない。

上記のデータを参考にしつつ、転学・編入学する高校を探してほしい。

もっとも、最初の入学前にベストと思える高校を見つけておく方が理想。
まずは志望校のHPを隅々まで見ておくこと。これはタダだ。