中学生が勉強しないで成績を上げる 5つの方法<後編>

[2019年11月30日 更新]
おとといの続き。
<過去記事:中学生が勉強しないで成績を上げる 5つの方法<前編>

「勉強をしなくても成績を上げる方法」の5つ。
1. 姿勢良く座る
2. 相手の顔を見ながら話を聴く
3. 鉛筆を正しく持つ
4. お手伝いをする。トイレ掃除が最高
5. 高速でノートをとる

今回は3以降を説明する。

3. 鉛筆を正しく持つ
これは先月の記事を読んでもらえれば分かる。
成績のいい子は正しく鉛筆を持てているのだ。

<過去記事:勉強以前に受験生がやるべきこと<1> 鉛筆を正しく持つ

4. お手伝いをする。トイレ掃除が最高
買い物、フロ掃除、食器を洗う、洗濯物を干す・・・
お手伝いは「誰かが喜んでくれるから」やるものだ。

人が喜んでくれることを自分の喜びにできる者は強い。「他者の目線」を持てるからだ。

これを学校の授業に当てはめてみればいい。
先生の目線で「授業の構成」を考えられる。
先生が、授業中と授業終了時に繰り返し言う →テストに出そうと先生は考えている。だから2回言った

黒板に赤線を引き、説明前に一拍おいた →テストに出そうと先生は考えている。だから間を空けた

私は小中学時代、テスト前でなければ家で勉強はほぼしていなかった。
学校の授業中にすべて覚え理解しようと努めただけ。だから定期テストでは80~90点台ばかり。100点は取れなかった。

小学校の時は宿題も学校で終わらせていたので、家でもほぼ勉強していない。

中学ではさすがにそうも行かないので、テスト前には勉強したが。
中学校の5教科は、テスト2週間前の時点でテストの点がほぼ決まっている。

テスト前の2週間では微調整が入るくらいだ。
マンガなどで授業中に寝ているシーンを見たことがあったが「そんな奴いるわけねーだろ」と思っていた。

私は普通の区立中だったが、寝てるクラスメートなんていなかったよ。

話がズレた。

お手伝いは手軽に「相手の立場に立つトレーニング」「効率よく1つの作業を終わらせるトレーニング」ができる。

しかもタダ。

さらに相手に感謝される。いいことづくめだ。

私は塾で、生徒によくお手伝いをお願いする。それが成績を上げることにつながると考えているからだ。
私がラクしたいわけではない(笑)

もっとも効果のある”トイレ掃除”は絶対に生徒にはやらせない。私がやる。私がやりたいからだ。

お手伝いすることを渋る生徒もいるが、そういう子はまず間違いなく成績が悪い。
成績が悪い理由は、他にもあるんだけどね。

5. 高速でノートをとる
塾の先生なら「そうそう!」と思ってくれるだろう。

「ノートをとるのが速い子は成績がいい」ということに。
「成績がいい子はノートを取るのが速い」は必ずしも言えないのだがね。

ノートを速く取るには
 ・集中しなければならない
  ・一度にたくさんの情報を見て覚えなければならない

できる子は、自然と授業中にトレーニングできているのである。

たとえば、以下の内容をノートに写すとする。

広く会議を興し万機公論に決すべし

広く 会議を 興し 万機 公論に 決す べし

と分けてノートに書くと、7回も視線をノート⇔黒板で往復させなければならない。

広く会議を興し 万機公論に決すべし

と長く覚えながら書けば、視線は2往復で済む。当然、こっちのほうが速く終わる。

この作業中「広く会議を興し」と書きながら、ああ会議をするんだね。と内容も理解できる。

文節や単語で区切ると、内容を理解しにくくただの写経になる。
つまり、板書を写すことが鉛筆を動かしている者内容理解している者とに分かれる。

当然、好成績につながるのは後者だ。

ノートを取るのが遅い子は「速く書こう」という意識が無い。
だったら意識すればよい。意識するだけでも数%はすぐに速くなる。

むしろ「速く書くゲーム」だと思って板書を写せば、授業中に楽しみながらスピードを上げられる。

◆これを読んで動く子は2~3%
5つについて説明したが、私の予想では1つでもすぐ行動に移す子は10%くらい。
それが1ヶ月続く子は2~3%だと思っている。

続ければ習慣になり、辛いとも面倒だとも感じなくなる。「それが普通」になるから。
行動すれば変われる。でも行動できる者は数%。

だから、行動しただけで上位数%になれるんだよね。

私は「毎日ブログ更新」を宣言してから261日続けている。

こうなると続けない方が気持ち悪い。習慣になっているから。もう苦でもなんでもない。
さぁ、キミはどうする?