都立高校の部活動は平日2時間

[2019年3月15日更新]
都教育委員会は今月、「文化部活動の在り方に関する方針」を発表している。

すでに「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」は2018年3月に発表されており、それに次ぐ形となった。

以下、概要である。
詳しく見たければ、都教委のサイトを見るといい。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/press/press_release/2019/files/release20190307_03/houshin.pdf

【休養日】
1 学期中は、週当たり2日以上の休養日を設ける(平日は少なくとも1日、週休日は少なくとも1日を休養日とし、休養日が確保できなかった場合は、他の日に振り替える。)。

2 長期休業中の休養日の設定についても、「1」に準じた扱いを行う。また、生徒が十分な休養を取ることができるとともに、文化部活動以外にも多様な活動を行うことができるよう、ある程度長期の休養期間(オフシーズン)を設ける。

【活動時間】
1 1日の活動時間は、長くとも学期中の平日では2時間程度、週休日(祝日等を含む。)及び長期休業中は3時間程度とし、できるだけ短時間に、合理的でかつ効率的・効果的な活動を行う。

文化部とあるが、多くの高校では「吹奏楽部」を指すのだろう。
毎日3~4時間も活動する料理部は聞いたことがない。

◆運動部と文化部を横並びにした理由
以下は「運動部活動の在り方に関する方針」である。

【休養日】
1 学期中は、週当たり2日以上の休養日を設ける。(平日は少なくとも1日、週休日は少なくとも1日を休養日とし、休養日が確保できなかった場合は、他の日に振り替える。)

2 長期休業中の休養日の設定についても、「1」に準じた扱いを行う。また、生徒が十分な休養を取ることができるとともに、運動部活動以外にも多様な活動を行うことができるよう、ある程度長期の休養期間(オフシーズン)を設ける。

【活動時間】
1 1日の活動時間は、長くとも学期中の平日では2時間程度、週休日(祝日等を含む)及び長期休業中は3時間程度とし、できるだけ短時間に、合理的でかつ効率的・効果的な活動を行う。

まったく同内容である。

運動部ならケガを防ぐ、トレーニング効果を高める等の理由で適切な休養が必要。という名目がある。
しかし文化部はそうともいえない。
ではなぜ同内容にしたのか。

部活動顧問の間で不公平感が生まれにくくするためと見ている。

強い部活動は練習時間も練習日も多くなる。当然、顧問の拘束時間も長くなる。

週2日の文化部と、週6~7日の運動部(しかも屋外)となれば労働環境・条件は大きくことなり、不満を持つ顧問も出てくる。まぁすでにいるだろうがね。

片倉、杉並高校の吹奏楽部は全国的にも競合である。
部員の多くは高校生活の時間のほとんどを部活に注ごうとしている。
これが自発的なものなら問題ない。

一方で「部活はやりたいけど、そこまでハードにやりたくない」という子もいよう。
しかし、「2時間たったので帰りマース」と言うことがいえる部員はいまい。そういう子はコンクール等には出してもらえないだろう。たとえ誰より演奏が上手くても。

このガイドラインによって私が期待することは「勉強時間を確保できるようになること」だ。

残念ながら、部活の先輩や顧問はキミ達の将来の進路など考えてはくれない。
目の前のコンクールでいい賞を取ることにご執心だ。

自分の将来は自分で考えろ。

「部活が忙しかったから勉強できなかった」などという言い訳をしてはいけない。だったら部活をやるなという話。

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@toritsukoko

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