塾の自習室でなく、家で勉強するメリット

[2022年3月18日 更新]
◆勉強は家でやるべき
結論から言う。家で勉強できるようになろう。

塾がお休みだったら勉強できない。
雨や雪で塾に行くのがおっくうになったら、勉強できない。
それではダメだ。

「塾の自習室のほうが好きだけど、自宅でも別にいい」というくらいがよい。
塾を卒業してから勉強をしないつもりか。

場所はどこでもいい。自分の部屋でもリビングでも縁側でもかまわない。
トイレ占拠は他の家族に迷惑だからお薦めしない。

◆保護者にお願いしたいこと
子どもが勉強している時は、TVを消してほしい。
スマホいじりも止めてほしい。

子どもだってTVを見たいしスマホゲームをやりたいのを我慢している。
子どもが勉強しているのに、親は隣でスマホゲームをやっている。
これは異常なこと、露骨に言えば「虐待」だ。

せめて親は本を読むようにして欲しい。

それも小説などの娯楽ではなく、勉強のための読書だ。

オトナも勉強しているということは、勉強は大切なんだということをコトバではなく親の行動でみせてやる。

多くの子どもは「親は勉強しろと言う。大人は勉強しなくてもいいなどとも言う。おかしくないか」と思っている。

子どもが寝た後、起きる前は好きにスマホゲームでもするといい。
「子どもが本を読まないんですよ~」という親がいるが、まず間違いなくそういう親こそ本を読まない。

親が本を読んでいたら、子どもは自然に本を読むようになる。
また子どもが本を読まなくても、読書家は本を子どもに強制したりしないだろう。
「読みたいものを読みたいときに読む」「本を強制されることの辛さ」が分かっているからだ。

勉強も同じ。
親に数学や古典の勉強をしろとは言わない。

でも、勉強はすべきだ。
予断だが、電車に乗っているとほとんどの大人はスマホをいじっている。

そこでスマホを横向きにしている者の大半は「ゲーム」か「動画」を見ている。これを子どもが見てどう思うのだろうか。「クールなオトナ」と思うだろうか。そう見られていることに横向きスマホマンは気づいているのか。気にしていないのだろうか。

「俺だって仕事で疲れているんだ。家でスマホぐらいいいだろう」という親もいるかもしれない。

では中学生はどうなのだろう。

彼らも朝早くから起きて授業、部活、つまらない先生との雑談にも付き合い帰ったら宿題。テスト前はテスト対策勉強もする。

疲れていないわけがない。

親の責任はカネを稼いでメシを食わせることだけではないだろう。
くり返すが、子は親を見て育つ。